つたえたい、
心の手紙
いまは会えないあの人に
「つたえたい、心の手紙」
この活動を通して
「つたえたい、心の手紙」は、書くことで心の整理をする機会となる一方、読者の方からも、今ある大切な人たちと過ごす時間に改めて喜びを感じることができるという声が寄せられています。
この活動を通じて、手紙がもっている、“手紙を書いた本人だけではなく読んだ方への癒す力”“家族や友人との絆を再確認し、前向きに生きる気持ちにさせてくれる力”を皆様に少しでもお伝えできればと思います。

編集長が選ぶ、
今週の珠玉の1通
惜しくも受賞は逃したものの、作者の方の想いが強く感じられる作品を「珠玉の1通」としてご紹介いたします。
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あなたは粋(いき)な人日毎、朝焼けのころには眼が覚め、辺りを見ながらふっとため息「やっぱり変わっていないなあ」。暫くラジオを聞きながら時間をつぶし、やおら身支度、庭の草花達にご挨拶し、変らぬ日常の始まりです。
さて、気ままな独り暮らしの朝食。さてきょうはと冷蔵庫内を見渡し、お腹と相談しながらのワンプレートは、後片付けの手間を省いた一皿盛り。
し~んとした室内、人の気配が恋しくてテレビをつける習慣になりました。
何とはない日々の会話が消え12年余の歳月、干支も一回りし今年は羊年、あなたに初めて頂いたラブレターは、おしゃれな羊さんのお年賀状でしたね。
本当に驚いたのですよ! 同じ会社とは云えお顔も知らない人だったのですから。
やがて生涯の契りを。家事無知の私にとって何もかも苦手。それを察し、自慢のジョークで見守ってくれていましたね。あなたの知恵袋のお陰で少しづつ自信に繋がり、愉しい家庭を築けたことに感謝の気持で一杯です。
あなたに直接お礼を言いたい! 貴方はどんなお顔をするかしら?
しかしこれからという矢先に病魔があなたを。 まさかの現実に戸惑いながら「生」だけを心に二人三脚の旅になりましたね。
あっという間の5年間、やがて羊さんの年に別れが待っていようとは。
只、貴方との約束を守らなかった後悔が、時折波のように「僕には絶対に真実を伝えて欲しい」この言葉が私から離れません。実は医師から『あと半年』と余命宣告を受けていたのです。ずいぶん悩みました。伝えなければと焦る気持と裏腹に、限られた時間となった今、生きる力が萎えてしまうのでは・・時折ピエロの如く、また何でもない明るさで振る舞うのが精一杯でした。
それから10ヶ月、奇跡は起こらず、桜に見守られて永遠の旅立ちに。
最期の大きな嘘、本当に本当にごめんなさい。遺された手帳には「生きる」と。
あなたが精一杯生きた粋様(いきざま)は、きっと後に繋がります。
「心の手紙」に
寄せられたご感想
応募者の方の声
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静岡県・50代・⼥性
応募をきっかけに、改めて⽗や⺟への想いを⾔葉にすることができました。
忙しさにかまけて、⾒ないふりをしてきたような気がします。こんな⾵に感じていたんだ、と⾃分の事ながら、読み返すことができたことが、今、⾃分への⽀えです。
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東京都・10代・⼥性
初めてこの公募を⾒かけて、「祖⽗に伝えたい」その気持ちでいっぱいになり書きました。書いている途中はあれこれ祖⽗との思い出がよみがえって、何度も涙が⽌まらなくなり書くのを中断しましたが、最後まで書き上げられてよかったです。祖⽗に届くように⼼から願っています。
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⼤阪府・60代・⼥性
今まで⼼残りで後悔していたことを⽂章にして、⾃分の⼼の整理をすることができました。
本⼈にはもう伝えることができませんが、今まで内に溜めていた気持ちを吐き出すことで、⼼が少し軽くなった気がします。 -
神奈川県・60代・男性
この作⽂を書くことで、家族を考える良い機会になりました。私のように感じられる⽅は多いと思います。とても良い企画と思いますので、これからもずっと続けていっていただきたいと願います。
読者の方の声
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富⼭県・60代・男性
⾝に染みるお話ばかりで涙が溢れてきました。⾃分の⾝の回りにいる⼈やお世話になった⽅を⼤事にし、⼈の痛みや悲しみを知り、思いを同じにすることでその⼈の気持ちをより深く理解することができるのだと思いました。
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愛媛県・40代・⼥性
過去の作品を読ませていただきました。それぞれの⽅の⼈⽣や⽣き⽅、思いが伝わり、⼼が温かくなりました。⾃分の⽣き⽅や⼈⽣を振り返り、今に感謝する良い機会になりました。
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埼⽟県・70代・⼥性
毎年楽しみにしておりますそして何度も繰り返し読ませていただいています。
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岡⼭県・40代・男性
毎回、読むたびに普通の⽣活が当たり前ではなく、有り難い事なんだと思います。
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