つたえたい、
心の手紙
いまは会えないあの人に
「つたえたい、心の手紙」
この活動を通して
「つたえたい、心の手紙」は、書くことで心の整理をする機会となる一方、読者の方からも、今ある大切な人たちと過ごす時間に改めて喜びを感じることができるという声が寄せられています。
この活動を通じて、手紙がもっている、“手紙を書いた本人だけではなく読んだ方への癒す力”“家族や友人との絆を再確認し、前向きに生きる気持ちにさせてくれる力”を皆様に少しでもお伝えできればと思います。

編集長が選ぶ、
今週の珠玉の1通
惜しくも受賞は逃したものの、作者の方の想いが強く感じられる作品を「珠玉の1通」としてご紹介いたします。
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ばあちゃんへばあちゃんへ
天国で元気に過ごしていますか?じいちゃんやおばさんも元気にしてますか?
ばあちゃんが亡くなってから、もう7年が過ぎようとしています。
私は初孫だったから、とても可愛がってくれましたね。幼稚園を休み週の半分を、ばあちゃんの家で過ごしたこともありました。
手を引かれお買物に行くのがとても楽しかっかった。夜寝る時に話してくれた「山姥の話」は怖くて、でもとても大好きだった。
ばあちゃんが作ってくれるお団子がとても大好きでした。
高校生の時、お弁当を作ってくれた事がありましたね。自転車通学だった私のカバンの中で、かっちりと蓋を閉められるタイプでなかったお弁当箱は中身がこぼれ、教科書が汚れてしまって。本来なら、私自身が気をつけなければいけない事なのに、ものすごくばあちゃんに当り散らしてなじってしまいました。
あの時のばあちゃんはただ「ごめんね」と言っただけでした。ばあちゃんの悲しそうな顔は今でも忘れられません。ごめんなさい。あの時は本当にごめんなさい。
意地になって怒ってました。ばあちゃんのことが大好きだっのに。
ばあちゃんが意識不明で入院した時、私は一人でお見舞いに行きました。
たくさんの管に繋がれて意識のなかったばあちゃん。あの時、私はお弁当の事を謝ろうと思っていました。だけど言葉に出来なくて。言葉の代わりに涙がたくさん出て。言葉を発しようとしても出来なかった。
その内に弟もお見舞いに来たので謝れず。
結局ばあちゃんが生きている内に謝る事が出来ませんでした。だからこの手紙で書きます。
ばあちゃん、ごめんなさい。そしてたくさんたくさん愛情を注いでくれてありがとう。
「心の手紙」に
寄せられたご感想
応募者の方の声
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静岡県・50代・⼥性
応募をきっかけに、改めて⽗や⺟への想いを⾔葉にすることができました。
忙しさにかまけて、⾒ないふりをしてきたような気がします。こんな⾵に感じていたんだ、と⾃分の事ながら、読み返すことができたことが、今、⾃分への⽀えです。
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東京都・10代・⼥性
初めてこの公募を⾒かけて、「祖⽗に伝えたい」その気持ちでいっぱいになり書きました。書いている途中はあれこれ祖⽗との思い出がよみがえって、何度も涙が⽌まらなくなり書くのを中断しましたが、最後まで書き上げられてよかったです。祖⽗に届くように⼼から願っています。
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⼤阪府・60代・⼥性
今まで⼼残りで後悔していたことを⽂章にして、⾃分の⼼の整理をすることができました。
本⼈にはもう伝えることができませんが、今まで内に溜めていた気持ちを吐き出すことで、⼼が少し軽くなった気がします。 -
神奈川県・60代・男性
この作⽂を書くことで、家族を考える良い機会になりました。私のように感じられる⽅は多いと思います。とても良い企画と思いますので、これからもずっと続けていっていただきたいと願います。
読者の方の声
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富⼭県・60代・男性
⾝に染みるお話ばかりで涙が溢れてきました。⾃分の⾝の回りにいる⼈やお世話になった⽅を⼤事にし、⼈の痛みや悲しみを知り、思いを同じにすることでその⼈の気持ちをより深く理解することができるのだと思いました。
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愛媛県・40代・⼥性
過去の作品を読ませていただきました。それぞれの⽅の⼈⽣や⽣き⽅、思いが伝わり、⼼が温かくなりました。⾃分の⽣き⽅や⼈⽣を振り返り、今に感謝する良い機会になりました。
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埼⽟県・70代・⼥性
毎年楽しみにしておりますそして何度も繰り返し読ませていただいています。
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岡⼭県・40代・男性
毎回、読むたびに普通の⽣活が当たり前ではなく、有り難い事なんだと思います。
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