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お知らせ

お知らせ

「つたえたい、心の手紙」に集まったお手紙を、浄楽寺で供養してまいりました。

2023.10.20

今はもう、亡くなって会えなくなってしまった大切な方に想いを伝える、「つたえたい、心の手紙」の取り組みは今年で16年目を迎えました。

 

今回、これまで皆さまからご応募いただいた、「つたえたい、心の手紙」約16,000通のお手紙の一部を、横須賀市にある浄楽寺で供養いたしました。

その様子をお伝えいたします。

 

 

浄楽寺はどんなお寺

浄楽寺は浄土宗の寺院で、国指定重要文化財になっている和田義盛夫妻発願の運慶作の仏像5体が安置されているお寺です。

そして、日本近代郵便の父である前島密夫妻墓所でもあります。

たくさんの功績を残した後の隠遁生活の地として、当初は佐島に住みたかったそうですが、ご家族に反対され、先々々代の住職とご縁があって浄楽寺に別宅を設けたことが始まりだそうです。

現在では前島密氏の縁の地となり、全国から供養してもらいたい手紙が集まり、その供養を毎月行っています。

 

寺名そのままのバス停を降りて、バス通り沿いを少し歩くと、前島密氏の石像が出迎えてくれます。

石像脇から参道がはじまり、参道の先、木々の向こうに浄楽寺が見えます

浄楽寺は、湘南の海が近い、小さな森のような場所にあるため、自然との一体感をとても感じることができます。

なんだかとっても清々しく、自然に宿る神秘さは仏様と言うより、神様?って、感じですか。これからお願いをする仏様には申し訳ないですね。

 

供養のはじまり

本堂に入り、しばらく待っていると副住職が本堂に入場されて、本日の流れのご説明をいただきました。

ご本尊の前に、供養される他の手紙とともに、私たちの手紙も置かれてあります。

 

ろうそくに火を点し、お香を焚き、本堂の四隅をお清めし、法然上人と善導大師に祈祷をささげ準備が整うと、副住職の読経から供養が始まりました。

木魚と読経が響くなか、お手紙の主名、住所を一通、一通、読み上げ供養が行われていきます。私も一緒に手を合わせ、皆さんがお手紙に寄せた想いが届くよう、お祈りした次第です。

 

 

後にお焚き上げ

本堂で供養されたお手紙は、その後境内で副住職によってお焚き上げされました。

 

ちょっとお話を聞いてみました

この浄楽寺さんでも、私たちと似たような取り組みを葬儀において行っています。

送り札という名前で、お手紙を書いて柩に入れているそうです。

 

・どうして手紙の供養などを行っているのですか。

「心の中の想いと言うものを、表に出すことで、自分自身が感じていたものとは全然違う印象を、自分が得られるのではないかと思っています。このお寺では、相談の窓口を設けたり、こうした手紙供養を行ったり、手紙参りと言う亡くなった人に向けて書く手紙もあります。そうしたものを人に“はなす”ということ、相談をすること、もしくは手紙を送るというかたちで、“はなす”と言うことが、苦しみを“てばなす”意味合いがあるのではないかと思い、続けております。」
副住職の話をお聞きして、「つたえたい、心の手紙」の活動がきっとだれかの助けになっていることを改めて確認ができました。

 

寄り道

せっかくなので、前島密夫妻墓にお参りしてきました。

事前に副住職から「変わったお墓です。」と聞いていましたので、どんなものかと思いながら、ちょっとした丘を登った先の開けた場所にありました。

あー、なるほど確かに変わったお人だったのだろうと思いました。かっこよかったです。

前島密氏墓所から望む景色:雑木林のその先には湘南の海

 

 

「つたえたい、心の手紙」活動とは

「つたえたい、心の手紙」は、今はもう亡くなってしまい会えなくなった方へ、生前つたえることが出来なかった気持ちや、今の想いを綴った手紙です。

手紙として記すことで、悲しみを乗り越えるきっかけになればという願いのもと、2008年より毎年実施している活動で、全国から送られてきた手紙の中の一部を小冊子にまとめ配布したり、ホームページで発表しております。

 

リンク:「つたえたい、心の手紙」

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