つたえたい、
心の手紙
いまは会えないあの人に
「つたえたい、心の手紙」
この活動を通して
「つたえたい、心の手紙」は、書くことで心の整理をする機会となる一方、読者の方からも、今ある大切な人たちと過ごす時間に改めて喜びを感じることができるという声が寄せられています。
この活動を通じて、手紙がもっている、“手紙を書いた本人だけではなく読んだ方への癒す力”“家族や友人との絆を再確認し、前向きに生きる気持ちにさせてくれる力”を皆様に少しでもお伝えできればと思います。

編集長が選ぶ、
今週の珠玉の1通
惜しくも受賞は逃したものの、作者の方の想いが強く感じられる作品を「珠玉の1通」としてご紹介いたします。
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いつかはない日お父さん。お父さんの「明日」は私の「明日」じゃなかった。
「あの手続きは済んだか」「これはこうしたほうがいいぞ」というアドバイスにいつも「そのうちやるから」って答えていた。「渡したいものがあるから寄りなさい」と言われても「また今度ね」とやり過ごしていた。私のなかにはいつも「明日」があって、その「明日」はいつも「いつか」だった。
そうしてお父さんはある日突然、この世を去ってしまった。
お父さんが腸閉塞で寝込んでいた日。看病すると言ってお見舞いに行ったのに、うんうん呻いているお父さんの横でうたた寝してしまった私。仕事で疲れていたせいもあるけれど、苦しんでいるお父さんに何もできない自分が情けなかったんだ。そうしたら、お父さんの声がぴたりと止んで目が覚めた。そしてすぐにふわりと身体が暖かくなった。
お父さん。娘が風邪をひかないかなんて、心配しなくてもよかったのに。看病そっちのけで居眠りしている親不孝者なんだよ。なのに、無い力をふりしぼって自分の毛布を譲ってくれて。あの時私は毛布の陰で泣いたんだ。毛布の温もりと無限の親の愛に、声をしのんで泣いたんだ。
お父さん。ずっと伝えたかったことを今言うね。これまでずっと大きな愛で守ってくれてありがとう。感謝でいっぱいのこの言葉、いつか言おう、この次言おうと思ってきたけれど、「いつか」はない日だった。私の「明日」はお父さんの「明日」じゃなかった。
もう私は「明日」を言い訳にしないからね。決してやってこない「いつか」の約束なんか、二度としないよ。今できることを今やって生きていく。精一杯生きていく。
死に目に会えなかった娘からお父さんへの、最初で最後の手紙。今、やっと書きました。
お父さん、全て全て、ありがとう。
「心の手紙」に
寄せられたご感想
応募者の方の声
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静岡県・50代・⼥性
応募をきっかけに、改めて⽗や⺟への想いを⾔葉にすることができました。
忙しさにかまけて、⾒ないふりをしてきたような気がします。こんな⾵に感じていたんだ、と⾃分の事ながら、読み返すことができたことが、今、⾃分への⽀えです。
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東京都・10代・⼥性
初めてこの公募を⾒かけて、「祖⽗に伝えたい」その気持ちでいっぱいになり書きました。書いている途中はあれこれ祖⽗との思い出がよみがえって、何度も涙が⽌まらなくなり書くのを中断しましたが、最後まで書き上げられてよかったです。祖⽗に届くように⼼から願っています。
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⼤阪府・60代・⼥性
今まで⼼残りで後悔していたことを⽂章にして、⾃分の⼼の整理をすることができました。
本⼈にはもう伝えることができませんが、今まで内に溜めていた気持ちを吐き出すことで、⼼が少し軽くなった気がします。 -
神奈川県・60代・男性
この作⽂を書くことで、家族を考える良い機会になりました。私のように感じられる⽅は多いと思います。とても良い企画と思いますので、これからもずっと続けていっていただきたいと願います。
読者の方の声
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富⼭県・60代・男性
⾝に染みるお話ばかりで涙が溢れてきました。⾃分の⾝の回りにいる⼈やお世話になった⽅を⼤事にし、⼈の痛みや悲しみを知り、思いを同じにすることでその⼈の気持ちをより深く理解することができるのだと思いました。
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愛媛県・40代・⼥性
過去の作品を読ませていただきました。それぞれの⽅の⼈⽣や⽣き⽅、思いが伝わり、⼼が温かくなりました。⾃分の⽣き⽅や⼈⽣を振り返り、今に感謝する良い機会になりました。
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埼⽟県・70代・⼥性
毎年楽しみにしておりますそして何度も繰り返し読ませていただいています。
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岡⼭県・40代・男性
毎回、読むたびに普通の⽣活が当たり前ではなく、有り難い事なんだと思います。
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