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終活で「断捨離」をおすすめする理由 メリットやコツを詳しく解説

作成日:2024.01.18
最終更新日:
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監修者
御子柴 克之
/(株)くらしの友 営業本部

2001年くらしの友入社、互助会部門の責任者を15年務める。終活に関連する介護・葬儀・社会保障制度など、さまざまな領域の知識をもつエキスパート。

終活を始めたいと思っているものの、具体的な進め方が分からずに困っている方も多いのではないでしょうか。終活の中でも、時間と労力のかかる作業が断捨離です。

 

断捨離は中長期的に進めていくと負担を軽減できるので、早めに始めるのがポイントです。そこでこの記事では、終活の断捨離について具体的な方法やコツを紹介します。

この記事で分かること

  • 終活における断捨離は、残された家族のために役立つだけではなく、自身も身軽になる
  • 断捨離を行う際はまず、自分の持ち物を全て把握する
  • いる物といらない物の基準を決めるとスムーズに進む

目次

  1. 1 そもそも「終活」とは?
  2. 2 終活で断捨離をする3つの目的
  3. 3 終活で断捨離する3つのメリット
  4. 4 終活で断捨離をする流れ
  5. 5 断捨離で捨てる物と残す物の考え方
  6. 6 終活で断捨離を始めるのに適した時期
  7. 7 断捨離を成功させる3つのコツ
  8. 8 断捨離は少しずつでも着実に進めましょう

1 そもそも「終活」とは?

終活とは「⼈⽣の終わりのための活動」を意味する言葉で、断捨離や葬儀、お墓の手配などの準備活動です。終活は自身の人生を振り返り、余生をより充実させることにもつながります。

 

終活のうち、所持品を処分する断捨離は重要な活動の一つです。一般的に断捨離というと、自身の生活に不要な物を処分して、身軽になることを目的とします。所持品がシンプルになれば、物への執着心が薄まり、精神的にも軽やかになることが期待できます。

 

一方で、終活の断捨離は、残された家族や親族のために行うものであり、遺品をできるだけコンパクトにするための行動です。終活で断捨離を行っておけば、本当に大切に扱ってほしい物だけが残ります。残された家族にも大事さが伝わり、丁寧に扱ってもらいやすくなります。

2 終活で断捨離をする3つの目的

終活において断捨離は重要な行動です。まずは終活で断捨離をする目的を確認しておきましょう。終活で断捨離をする目的は以下の3つが考えられます。

2-1 持ち物を把握するため

持ち物を把握していないと、後世に残しておきたい大切な物が捨てられたり、失くなってしまったりするリスクが高まるため、持ち物をしっかり把握しておくことは重要です。持ち物を把握すれば、必要な物と不要な物を分けられるようになるので、断捨離を進めやすくなります。

 

また普段の生活においても、持ち物を把握しておくことで、無駄な買い物をしなくなる効果も期待できます。

2-2 身辺整理をするため

身辺整理は持ち物について要・不要の判断をし、それに基づいて整頓、処分を行うことです。身辺整理を行うと必要な物だけが残るので、保存方法や継承を考える対象が減り、気持ちが楽になります。

 

銀行口座やクレジットカード、保険などの契約関連、SNSやインターネットバンキングといったデジタルデータについても身辺整理の対象です。不要な契約を解約したり、ID・パスワードを整理したりしておくことで、不正利用などのトラブル防止につながります。

2-3 家族の負担を減らすため

断捨離によって整理する遺品の数が減り、残された家族の負担が軽減されます。ただでさえ葬儀や相続手続きに追われている中で、遺品が多いと整理するのに時間と労力がかかり、家族は疲弊してしまうかもしれません。

 

特に、家族が遠方に住んでいる場合、遺品整理のために長い距離を何度も往復させることになりかねません。残すべき物の判断がつかず、整理し切れないことも考えられます。このように、家族に負担をかけないためにも、断捨離を行っておくのが望ましいです。

3 終活で断捨離する3つのメリット

終活で断捨離を行うと、家族の負担が減るだけではなく、自身も心が身軽になります。ここからは、断捨離によるメリットを詳しく説明します。

3-1 物を管理する手間が減る

終活で断捨離すると物量が減るので、それを管理する手間も減ります。生活空間が物であふれていると、どこに何があるかを把握し切れずに、探し物に時間を費やしたり、既に持っている物を再び買ってしまったりといった無駄が生じます。

 

ひとたび物が散乱すれば片付けも面倒になり、次第に部屋が荒れていってしまうでしょう。すると、物が多すぎることが原因であるのに「物忘れが激しくなった」「片付けられない自分はダメな人間だ」という風に、気持ちが沈んでしまうことにもなりかねません。

 

断捨離で物を減らしておけば、こうした問題も起こりにくくなります。

 

物によっては維持のために手入れをしなければならない場合もあります。特に衣類は湿気取りや防虫に気を付ける必要があり、管理に手間がかかるものです。不要な物の断捨離によって、管理の手間を最小限に抑えられます。

3-2 気分一新で前向きになれる

断捨離で物が減ってスッキリすると、気持ちが前向きになりやすいです。断捨離した後は物が激減し、まるで引っ越しをしたかのように部屋が見違えることもあります。

 

部屋に散らかった物や、押し入れにパンパンに詰まった荷物、テーブルに無造作に置かれた日用品などが視界に入ることで、片付けられていない罪悪感やストレスを無意識のうちに抱えてしまいます。

 

部屋が片付くと、環境の変化によって気分が一新され、新しいスタートを切るような新鮮な気持ちになれるでしょう。新しいことを始めたり、やり残しのないように目標を作って動いたりと、前向きな気持ちが自身を活動的にさせることもあります。断捨離は物を減らすだけでなく、気持ちの面でもポジティブな影響をもたらします。

3-3 掃除がスムーズになる

断捨離で物が減ると、家の掃除がしやすくなります。物が部屋に散乱している状態だと、掃除機をかける際に物を避けたり、移動させたりしながら行わなければなりません。

 

掃除中に引っかかるなどして、物が棚やテーブルの上から落ちることも想定されます。このように、物が多ければ掃除の手間は増える一方です。部屋に物がなければ掃除機をスムーズにかけられて、掃除にかける時間が短くなり、ストレスも減ります。

 

また物がほとんどない部屋にゴミが落ちていると目立つため、早めに対処しようという気持ちになります。結果として、掃除の時間が短く済む上に、きれいな部屋を保ちやすくなるでしょう。

4 終活で断捨離をする流れ

終活で断捨離をする流れ

断捨離というと大がかりで大変な印象を受けるかもしれません。確かに労力と気力の必要な作業ではありますが、手順を踏めば無理なく断捨離を終えられます。

 

ここでは、断捨離の流れを説明します。

4-1 自分の持ち物を再確認する

人間は先が見えない状況に対して不安を感じるので、物がどの程度あるのかを把握できていないと不安や焦りが生じます。闇雲に断捨離を始めても、終わりが見えず不安な気持ちになりやすいです。

 

そこで、最初に持ち物を再確認して現状を把握すれば、どのくらいの量を断捨離したら良いのかが分かるようになります。断捨離の終わりが見えて、取り掛かりやすくなるでしょう。

 

持ち物を確認する際は、いったん全ての物を見えるところに出してみましょう。全ての部屋の物をいっぺんに出すと収拾がつかなくなるので、一部屋ずつ、または押し入れや台所というようにエリアごとに出すのがコツです。

4-2 チェックリストを作成する

持ち物を出したら、いらない物と必要な物を分けるチェックリストを作ります。このときに判断基準が必要となりますが、簡単な指標として「汚れていないか」「壊れていないか」「持ちすぎていないか」が挙げられます。最近出てきた言葉である「捨て活」による指標です。これらの指標は分けるハードルが低く、取り組みやすいのが特長です。

 

次の段階では、ここからさらにいらない物と必要な物を分ける判断基準として「実際に使っているかどうか」を用います。必要最小限の持ち物にまで物を減らすミニマリストとまではいかずとも、日常的に使わない物は今後も使う可能性は低いので、捨てるという判断がしやすくなります。

 

このとき、「日常的に使う」「3カ月以上使っていない」「1年以上使っていない」というようにチェック項目を設けると、物の必要度合いが見えてくるのでおすすめです。

4-3 残す物と捨てる物を分ける

チェックリストを参考に、実際に残す物と捨てる物を分けていきます。捨て活の判断基準で分類すると、汚れている物・壊れている物・余分に持ちすぎている物は、捨てる物である可能性が高いです。

 

これらは実際に使わない物である場合が多く、なくなっても支障は少ないでしょう。ただし使う頻度によるチェック項目で、日常的に使う物は残しておく必要があります。

 

ミニマリストは物を捨てる基準として、「最後に使ったときから経過した期間」を採用しています。「過去3カ月以上使っていない物は捨てる」というように、一定期間使っていない物は捨てると決めておくとスムーズです。

5 断捨離で捨てる物と残す物の考え方

いざ捨てるとなると、決断できずに物を残してしまいがちです。先ほどお伝えした、捨て活やミニマリストの捨てる基準に当てはまるものは、この先ほとんど使うことのない物である可能性が高いです。

 

特に、現在は使っておらず、使う予定が具体的になっていないものは、「いつか使うかもしれない」といった曖昧な理由で残している場合が多いのではないでしょうか。使う予定が立っていない場合は、捨ててしまっても支障のないことが多いです。

 

思い切って捨ててしまって、また本当に必要になったときに買い直すぐらいの気持ちで断捨離するのがおすすめです。実際に買い直す物は少ないですし、損をした気分になるので意識的に買い直しを避ける効果もあります。今後は無駄な物を買わなくなり、物が増えることもありません。

6 終活で断捨離を始めるのに適した時期

終活で断捨離を始めるのは、早いに越したことはありません。断捨離は体力のいる作業なので、若いうちに始めておくのが望ましいですが、思い立ったときに行うのでも問題ありません。目安としては50代~定年に差しかかる頃に始めると、体力的に無理なく進めやすいでしょう。

7 断捨離を成功させる3つのコツ

断捨離を成功させる3つのコツをお伝えします。

7-1 部屋全体を一度に片付けようとしない

部屋全体を一気に片付けるのは避けた方が無難です。物量が多いと、途中で中断しにくくなります。部屋を区切ってエリアごとに進めていくと、一度に断捨離しなくてはならない量を減らせて、精神的に楽です。

7-2 最初は大きい物から捨てる

断捨離を気持ち良く進めるには、大きい物から捨てるのがポイントです。大きい物が部屋からなくなると、スペースが一気に空き、片付けが進んでいるように感じられます。部屋がスッキリしてくると、断捨離のモチベーションが高まり、作業もはかどります。

7-3 購入する際はよく検討する

断捨離で物を減らしても、新しい物を購入すると、物が再び増えてしまいます。購入する際は、本当に必要な物なのかを十分に検討した上で判断するようにしましょう。

8 断捨離は少しずつでも着実に進めましょう

終活の中でも断捨離は、体力と気力の必要な作業です。少しずつでも良いので、着実に片付けていきましょう。家族に負担をかけるのではないかと不安になることも減り、自身も身軽になります。無駄な買い物を防ぐ効果もあるので、試してみてください。

 

くらしの友では終活に関する情報発信を行っております。不安なことや疑問があれば、お気軽にご相談ください。

 

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