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お盆のしきたり

作成日:2018.07.10
最終更新日:
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小川如水のイメージ
監修者
小川如水
/(株)くらしの友 商事本部

東京都23区エリアを中心に、法事や葬儀などの施行業務を担当。法事・法要・仏壇や位牌のほか、墓地や墓石など、先祖供養に関連するさまざまな知識をもつエキスパート。

日本人にとって欠かせない行事である「お盆」。
今回はそのしきたりをおさらいします。
本来の由来を今一度見直して、心を込めてご先祖さまをお迎えしましょう。

この記事で分かること

  • お盆のおこり
  • お盆の過ごし方
  • お盆で知人のお宅へ訪問する際のマナー

目次

  1. 1 弟子の母親を救ったお釈迦さまの助言
  2. 2 ご先祖さまの霊には たくさんの目印が必要
  3. 3 お盆の過ごし方と 訪問する際のマナー
  4. 4 各地に残るユニークな お盆の時期の風習

1 弟子の母親を救ったお釈迦さまの助言

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、サンスクリット語の「ウランバナ」が由来です。
お釈迦さまに弟子の目蓮が「母親が餓鬼道(がきどう)で苦しんでいるのを助けたい」と訴えた際、「夏の修行の最終日の月日、すべての衆僧に食べ物を施しなさい」と言われ、その通りにしたところ、母親が救われたという言い伝えがあります。

 

日本でも西暦600年代に盂蘭盆会の記述が残っています。現在は、中部地方や関東地方の一部では新暦の7月13日から15日、西日本などその他の地域は旧暦にのっとり、
8月13日から15日に行われるのが一般的です。

 

2 ご先祖さまの霊には たくさんの目印が必要

準備はお盆前日の12日までに行います。
仏壇のお掃除とともに「盆棚(精霊棚・しょうりょうだな)」をしつらえ、位牌を中心に、御膳、馬や牛をかたどった精霊馬、盆提灯、ホオズキなどを飾ります。
基本的な飾りと由緒については、以下をご覧ください。

盆棚(精霊棚)の飾り方。下記でご紹介するのは、一般的な盆棚のしつらいです。宗派や住宅事情によって異なります。【上段】仏壇から写した位牌は最上段にお祀りします。遺影や「十三仏」などの掛け軸を飾る場合もあります。【中段】お供物や精霊馬は中段に飾ります。写真ではここにマコモのゴザを敷き精霊馬や御膳をお供えしています。【下段】香炉やろうそく、生花などは下段へ。写真では盆棚の下にホオズキを飾っていますが、仏壇上部でも構いません。

 

お盆は13日に家の門口で焚く「迎え火」に始まります。
「迎え火」はご先祖さまの霊が迷わずお戻りになるための目印。焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの皿の上でおがら(麻の茎)や松の枝、わらなどを燃やし、煙をおこします。同様に、新盆の白い提灯(白紋天)や盆提灯も目印です。

3 お盆の過ごし方と 訪問する際のマナー

14日・15日には各家庭を僧侶が回り「棚経(たなぎょう)」を上げますが、位牌を持ってお寺に行き、「合同お盆供養」や「施餓鬼会」で読経してもらうこともあります。
またお盆の間は、盆棚の御膳に1日3回、精進料理をお供えし、本来は家族も精進料理で過ごしていました。
お盆に親戚や知人のお宅を訪れることもあるでしょう。
訪問宅に香典を持参する場合、表書きは「御仏前」、ろうそくなどのお供えとともにお渡しする場合は「御供」とします。
そして15日の日暮れの「送り火」で霊をお送りします。

4 各地に残るユニークな お盆の時期の風習

お盆の風習は地域によって異なります。全国的に見られるものに、死者の魂を弔って灯籠やお盆のお供え物を川や海に流す「灯籠流し」があります。
福島では新盆を迎える家庭を回り、鐘や太鼓で賑やかに供養する「じゃんがら念仏踊り」などの風習も伝わっています。

 

また、関西圏の一部では、いち早くお迎えしたいために早朝からお墓を訪れるそう。人によっては日付が変わった深夜に行くため、朝までお墓がにぎわっていることもあるようです。
各地の風習は違えど、お迎えする気持ちは同じ。心を込めてお迎えしましょう。

 

くらしの友直営の『くらとも仏壇』各店では、お盆関連商品を専門店ならではの品揃えでご用意しております。精霊棚や焙烙、盆提灯はもちろん、ご供物に最適な線香・ローソクセットなども多数ご用意しているほか、新盆の迎え方等についてもアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

くらとも仏壇サイト

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