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四十九日までにしてはいけないこと7つ!知っておくべき過ごし方も解説

作成日:2024.02.14
最終更新日:
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小川如水のイメージ
監修者
小川如水
/(株)くらしの友 商事本部

東京都23区エリアを中心に、法事や葬儀などの施行業務を担当。法事・法要・仏壇や位牌のほか、墓地や墓石など、先祖供養に関連するさまざまな知識をもつエキスパート。

家族の葬儀が終わった後は、四十九日法要を執り行う必要があります。四十九日法要までの間は、さまざまな決まり事を守りながら準備を進めなければなりません。

 

本記事では四十九日法要の概要や、四十九日までにしてはいけないことなどを解説します。

この記事で分かること

  • 四十九日までは慶事の開催や参加は避ける
  • 四十九日までは神社への参拝や引っ越しは避ける
  • 四十九日までに法要や遺品整理などを行う
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目次

  1. 1 四十九日とは
  2. 2 四十九日までしてはいけないこと7つ
  3. 3 四十九日を迎えるまでにしておくべきこと・過ごし方3つ
  4. 4 四十九日までにしてはいけないこと・すべきことを把握しておこう

1 四十九日とは

四十九日とは

四十九日とは仏教における追善供養の一つです。追善供養とは、故人が成仏できるように祈りを捧げる儀式のことです。追善供養は中陰法要、年忌法要に分けられます。このうち、四十九日は中陰法要の一つで、故人が亡くなってから四十九日目に執り行われる法要です。四十九日が明けることで、忌明けとして扱われます。

1-1 数え方

一般的に四十九日の数え方では、亡くなった日を1日目とします。例えば1月1日に亡くなった場合は、2月18日が四十九日に当たります。

 

しかし地域によっては四十九日の数え方が異なるため、注意が必要です。例えば関西の一部の地域では亡くなった日の前日を1日目とカウントすることもあります。例えば1月1日に亡くなった方は12月31日が1日目です。そのため、2月17日が四十九日に該当します。

1-2 喪中・忌中との違い

家族が亡くなってから四十九日目までの期間を忌中といいます。仏教の教えでは、人は亡くなられたのちに7日ごとに生前の行いの裁きを受け、49日目に来世の行き先が決まるとされています。その四十九日目に薬師如来による来世の判決を受けまでは、人に死の穢れを伝染させる可能性があるとされ、外部との接触を断つ習慣がありました。現在では、結婚式やお正月などのお祝い事をしないという習慣だけが残っています。

 

また喪中は故人を偲んで親族が喪に服す期間です。一般的に喪に服す期間は一周忌の法要を終えるまでとされていますが、祖父母が亡くなった場合は3~6カ月、叔父や叔母の場合は喪中期間を設けないなど、故人との関係によって喪中の長さが異なります。

2 四十九日までしてはいけないこと7つ

四十九日が終わり忌明けを迎えるまでは次のような7つの行動は避けましょう。

 

  • ●     新年のあいさつ
  • ●     入籍・結婚式
  • ●     七五三
  • ●     神社へのお参り
  • ●     お中元やお歳暮を贈る
  • ●     旅行
  • ●     引っ越し・家を建てる

2-1 新年のあいさつ

忌中の場合は新年のあいさつは避けましょう。新年のあいさつとは次のようなものを指します。

 

  • ●     年賀状の送付
  • ●     新年のあいさつ回り
  • ●     新年会への参加

 

新年を迎える前に、ハガキで喪中であることを伝えます。喪中ハガキを送付するのは、年賀状の受付が始まる前が理想的です。一般的に年賀状の受付は12月15日から始まるので、それまでに送らなければ年賀状が送付されてしまう可能性があります。12月初旬までには届くようにしましょう。

 

それでも喪中はがきにて喪中のお知らせができなかった場合、「寒中見舞い」にて【喪中の告知と欠礼のお詫び】といった形で喪中であることを知らせることもできます。寒中見舞いを出す時期は松の内(1月7日)があけてから立春(2月4日)までが一般的と言われております。 「寒中見舞い」の投函は1月末までを目安にすると良いでしょう。

 

他に子どもへお年玉を渡すのはお祝い事とみなされるため、避けた方が良いとされています。ポチ袋ではなく封筒にお金を入れて、お小遣いとして渡しましょう。

 

また現代では年賀状だけでなくメールやSNSでも新年のあいさつをすることもあります。その際であっても「明けましておめでとうございます」といった言葉は避けて、「今年もよろしくお願いします」程度にとどめておくのが無難です。

2-2 入籍・結婚式

忌中の場合、入籍や結婚式を挙げることも避けるのが一般的です。可能であれば延期しましょう。延期が難しい場合は、両家や式場と相談した上で式を開くことが大切です。例えば、神前式であれば前もってお祓いを受ける必要があります。

 

なお一般的には四十九日までは、結婚式への参加も避けるのが望ましいとされています。忌中であることを理由に欠席する場合は、後日お祝いの品を持参して気持ちを伝えましょう。

2-3 七五三

入籍や結婚式のようにおめでたい場として、七五三が挙げられます。七五三は子どもの成長を祝うとともに、長寿と幸せを神様に祈願することが目的です。忌中に七五三を行うと、お祝いの場に穢れを持ち込むことになってしまいます。そのため、忌中に七五三を行うのは避けましょう。

 

七五三と忌中が重なってしまったのであれば、翌年に行うのも一つの方法です。七五三は生まれた年を1歳として、年が明けるごとに1歳を加える数え年の考えに基づいて行うことが一般的です。数え年のタイミングで忌中が重なってしまったら、満年齢の考えに基づいて翌年に七五三を実施してみましょう。

 

七五三では神社への参拝だけでなく、食事会を行うケースもあります。食事会も四十九日が明けるまでは避けるのが一般的です。もし、忌中に食事会を開くのであれば、参加者を少なくしましょう。大人数の食事会は忌明け後に行います。

2-4 神社へのお参り

忌中に七五三を避けるのと同様に、神聖な場である神社への参拝も避けるのが一般的です。忌中に神社にお参りすると、穢れを持ち込むことになってしまいます。しかし、地域や神社の考え方によっては鳥居の手前でお祈りをすることを認めているケースもあります。自分の住んでいる地域や神社のしきたりを確認してみましょう。

 

なお忌中は神社へのお参りだけでなく、自宅にある神棚へのお参り、おまつりも避けるのが一般的です。神棚の戸を閉める、白い半紙で覆うといった神棚封じを行いましょう。より厳格に神棚封じを行うのであれば、穢れのない第三者に神棚封じを依頼します。

2-5 お中元やお歳暮を贈る

お中元やお歳暮を贈ることも四十九日までは避けた方が良いとされています。忌中の家族からお中元やお歳暮を受け取ると、縁起が悪いと感じてしまう人もいるためです。そのため、お中元やお歳暮のタイミングを避けて品物を贈るといった配慮を見せましょう。タイミングをずらす際は、暑中御見舞や残暑御見舞などとして、品物を贈るのがしきたりです。

 

なお、四十九日の期間にお中元やお歳暮を贈る際は、白で無地の奉書紙か白の短冊を熨斗として使用します。一般的なお中元、お歳暮に用いられる紅白の水引は慶事に用いられるため、忌中に使用する熨斗としては適していません。

2-6 旅行

四十九日までは、死の穢れを外部にうつさないようにすることがしきたりです。忌中に旅行をしてしまうと穢れをうつしてしまうため、避けることが一般的です。しかし故人が旅行を楽しみにしていた、家にいるとつらくなる、といった場合は少人数での旅行は問題ないでしょう。

 

なお、宗派によっても忌中の旅行についての考え方は異なります。

 

以前までは旅行だけでなく、ちょっとした外出や友だちと会う、遊びに行くといったことも避けた方が良いとされていました。しかし、近年では四十九日前に外出や友だちと会っても問題ないという考え方の人もいます。

2-7 引っ越し・家を建てる

現代では、四十九日前であっても引っ越しや新居の建設を実施しても良いと考えられています。ただし忌中は、故人の魂が家にとどまっているとされています。故人と最後まで一緒にいたいと考える場合は、引っ越しや新築は延期するのが良いでしょう。

 

転勤や就学などでやむを得ず引っ越しをする場合は、家族と話し合って決めましょう。

3 四十九日を迎えるまでにしておくべきこと・過ごし方3つ

四十九日を迎えるまでは、次のように過ごしましょう。

 

  • ●     法要の準備
  • ●     毎日の供養
  • ●     遺品の整理・片付け

3-1 法要の準備

四十九日を迎えるまでに法要の準備をしておくことが大切です。主な法要は次のとおりです。

法要の種類
タイミング
初七日法要
亡くなった日を含めて7日目
二七日法要
亡くなった日を含めて14日目
三七日法要
亡くなった日を含めて21日目
四七日法要
亡くなった日を含めて28日目
五七日法要
亡くなった日を含めて35日目
六七日法要
亡くなった日を含めて42日目
四十九日法要
亡くなった日を含めて49日目

中でも初七日法要、四十九日法要は重要とされています。その他の法要は家族のみで供養するのが一般的です。初七日法要は亡くなった日を含めて7日目に執り行いますが、現代では葬儀と同じ日に行うケースも多くあります。

 

四十九日法要はお寺に依頼するのが一般的です。法要の日取りはお寺の都合が優先されるため、早めに相談しておきましょう。法要に当たっては仮の位牌(白木位牌)から本位牌に変更する必要があります。どのような位牌にするのかだけでなく、戒名を入れるのにも時間がかかるため、早めの行動が大切です。また四十九法要と同じ日に納骨を行う場合は、宗派によっては卒塔婆や墓石への名前入れの準備も必要です。卒塔婆は菩提寺へ、墓石への名前入れは石材店へ依頼します。

3-2 毎日の供養

毎日の供養も大切です。故人を供養するに当たっては仏壇が欠かせませんが、四十九日までは後飾りと呼ばれる仮の祭壇に遺骨と位牌を安置しておきます。

 

故人を供養するためには毎日、後飾りにお線香をあげて、手を合わせて、きれいなお水とお線香を備えましょう。お水は毎日交換が必要です。また、お線香は四十九日まで途切れずにつけておかなければなりません。お線香の香りは、故人にとって香食と呼ばれる食事の代わりと考えられています。

3-3 遺品の整理・片付け

遺品の整理や片付けも行っておきましょう。故人の遺品は親族や知人に形見分けとして渡す風習がありますが、これは四十九日頃までが目安とされています。

 

遺品の整理や片付けは形見分けのためだけではありません。残された家族が気持ちを整理するためにも大切です。遺品を整理することで、悲しみを乗り越えるきっかけになります。

4 四十九日までにしてはいけないこと・すべきことを把握しておこう

故人が亡くなってから四十九日目までは、穢れを外にうつさないように過ごす忌中の期間とされています。そのため、新年のあいさつや結婚式、七五三といったお祝い事や、神社への参拝などは避けましょう。四十九日を迎えるまでには法要の準備や毎日の供養、遺品の整理を進めておくことが大切です。

 

葬儀後も家族がすべきことはいくつもあります。くらしの友では葬儀後に必要なお仏壇選びや法事、遺品整理などさまざまな相談に対応しています。葬儀後にどのような対応をすればよいのか不安という方は、ぜひご相談ください。

 

 

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