つたえたい、
心の手紙
いまは会えないあの人に
「つたえたい、心の手紙」
この活動を通して
「つたえたい、心の手紙」は、書くことで心の整理をする機会となる一方、読者の方からも、今ある大切な人たちと過ごす時間に改めて喜びを感じることができるという声が寄せられています。
この活動を通じて、手紙がもっている、“手紙を書いた本人だけではなく読んだ方への癒す力”“家族や友人との絆を再確認し、前向きに生きる気持ちにさせてくれる力”を皆様に少しでもお伝えできればと思います。
編集長が選ぶ、
今週の珠玉の1通
惜しくも受賞は逃したものの、作者の方の想いが強く感じられる作品を「珠玉の1通」としてご紹介いたします。
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お父さんへ
こんなにも早く別れの時が来るなんて、思ってもみませんでした。初めて会ってから約一年、あまりに早すぎます。
彼から父さんの病気のことを聞いた時、またいつもの冗談かと思いました。
見るからに具合が悪そうだったらどうしよう、という不安を胸に、目の前に現れたあなたは、とてもにこにこ顔でしたね。
その優しげな語り口は、なぜか、懐かしいような感じすらしました。
お父さん、お母さんに会って、「彼を今まで育ててくれてありがとうという気持ちでいっぱいになったのを、今でも覚えています。
私たちの結婚を誰よりも喜んでくれたのは、お父さんだったような気がします。
でも、父さん、「私たちが晩御飯作るよ」と約束してあったその日、父さんは入院してしまうし、新婚旅行の一週間前に父さんの病状が悪くなったり・・・
とあんまりじゃないですか。(笑)
父さんに伝えたかった言葉、あの時、ちゃんと言ったから伝わったよね?
あなたの息子さんと結婚できて、私は本当に幸せです。彼は、父さんと母さんが大切に育ててきた宝物、私も大切にします。
最後に、父さんが亡くなったころに、ラジオから流れてきた言葉を紹介します。
「財産残して銅メダル、思い出残して銀メダル、生き方残して金メダル」
父さんはまぎれもなく金メダルです。父さんの生き方、三人の子供たちにちゃんと伝わっていますよ。
本当はもっと一緒にいて、物知りのお父さんにいろいろ教えてもらいたかったけど、父さんがいつも口癖のように言っていた言葉、「みんな仲良くな」を胸に、日々生きていこうと思います。
頼りない嫁ですが、父さんの金メダルな生き方を受け継ぎ、家族みんなで力を合わせていくので、見守っていてください。
「心の手紙」に
寄せられたご感想
応募者の方の声
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静岡県・50代・⼥性
応募をきっかけに、改めて⽗や⺟への想いを⾔葉にすることができました。
忙しさにかまけて、⾒ないふりをしてきたような気がします。こんな⾵に感じていたんだ、と⾃分の事ながら、読み返すことができたことが、今、⾃分への⽀えです。
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東京都・10代・⼥性
初めてこの公募を⾒かけて、「祖⽗に伝えたい」その気持ちでいっぱいになり書きました。書いている途中はあれこれ祖⽗との思い出がよみがえって、何度も涙が⽌まらなくなり書くのを中断しましたが、最後まで書き上げられてよかったです。祖⽗に届くように⼼から願っています。
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⼤阪府・60代・⼥性
今まで⼼残りで後悔していたことを⽂章にして、⾃分の⼼の整理をすることができました。
本⼈にはもう伝えることができませんが、今まで内に溜めていた気持ちを吐き出すことで、⼼が少し軽くなった気がします。 -
神奈川県・60代・男性
この作⽂を書くことで、家族を考える良い機会になりました。私のように感じられる⽅は多いと思います。とても良い企画と思いますので、これからもずっと続けていっていただきたいと願います。
読者の方の声
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富⼭県・60代・男性
⾝に染みるお話ばかりで涙が溢れてきました。⾃分の⾝の回りにいる⼈やお世話になった⽅を⼤事にし、⼈の痛みや悲しみを知り、思いを同じにすることでその⼈の気持ちをより深く理解することができるのだと思いました。
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愛媛県・40代・⼥性
過去の作品を読ませていただきました。それぞれの⽅の⼈⽣や⽣き⽅、思いが伝わり、⼼が温かくなりました。⾃分の⽣き⽅や⼈⽣を振り返り、今に感謝する良い機会になりました。
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埼⽟県・70代・⼥性
毎年楽しみにしておりますそして何度も繰り返し読ませていただいています。
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岡⼭県・40代・男性
毎回、読むたびに普通の⽣活が当たり前ではなく、有り難い事なんだと思います。
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