【特選】編集長が選ぶ、
今週の珠玉の1通
惜しくも受賞は逃したものの、作者の方の想いが強く感じられる作品を「珠玉の1通」としてご紹介いたします。
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りんご飴
天国のおばあちゃん、お元気ですか?
あなたが一番に可愛がってくれた末孫も、そろそろ、孫の顔を見る日が楽しみな年齢になりました。
共働きの両親と、少し年の開いた兄達、見知らぬ町への引越し・転校と、不安続きの暮らしの中で、あなたに甘えてばかりいた頃を、懐かしく思います。
そんな私も、思春期にさしかかり、いつも一緒に行ってくれていた町の祭りに、友人達と行くからと、あなたからは小遣いだけをもらい、出かけた日。
何も考えずに買い物をし続け、最後の最後に、大好きだった『りんご飴』を買おうとしたら、お金が足らず、帰宅後、友人の前で恥をかいたことだけを、涙ながらにあなたに訴えましたね。
あなたは、先の大戦で夫を失い、女手ひとつで、幼子だった私の父を育てあげました。
苦労はさせるまいと、人一倍働き、不自由のない生活を送らせてきたのが、あなたの自慢でした。
しかし、私はそんなあなたを、自分の愚かさを棚に上げ、「お金が足らなかったから」と、傷つけてしまった。
そんな事に気付いたのも、あれから数年後、あなたが最期の時を迎えようとしていたある日のことでした。
駅前の露天商で買った、ベビーカステラを見舞いに持参した私に、あなたは尋ねました。
「りんご飴は、買えたかい?」
あなたがずっと、あの日のことを忘れずにいたことに気づかされ、私は、あなたの懐の深さを知り、自分の浅はかさを知りました。
それでもまだ、当時の私は、あなたに面と向かって謝ることも、お礼を言うことも出来ませんでした。
今でも、りんご飴を見かけると、胸の中に甘酸っぱい思い出が溢れてきます。
大好きだったおばあちゃんへ
ごめんなさい、そして、心から、ありがとう。
「心の手紙」に
寄せられたご感想
応募者の方の声
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静岡県・50代・⼥性
応募をきっかけに、改めて⽗や⺟への想いを⾔葉にすることができました。
忙しさにかまけて、⾒ないふりをしてきたような気がします。こんな⾵に感じていたんだ、と⾃分の事ながら、読み返すことができたことが、今、⾃分への⽀えです。
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東京都・10代・⼥性
初めてこの公募を⾒かけて、「祖⽗に伝えたい」その気持ちでいっぱいになり書きました。書いている途中はあれこれ祖⽗との思い出がよみがえって、何度も涙が⽌まらなくなり書くのを中断しましたが、最後まで書き上げられてよかったです。祖⽗に届くように⼼から願っています。
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⼤阪府・60代・⼥性
今まで⼼残りで後悔していたことを⽂章にして、⾃分の⼼の整理をすることができました。
本⼈にはもう伝えることができませんが、今まで内に溜めていた気持ちを吐き出すことで、⼼が少し軽くなった気がします。 -
神奈川県・60代・男性
この作⽂を書くことで、家族を考える良い機会になりました。私のように感じられる⽅は多いと思います。とても良い企画と思いますので、これからもずっと続けていっていただきたいと願います。
読者の方の声
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富⼭県・60代・男性
⾝に染みるお話ばかりで涙が溢れてきました。⾃分の⾝の回りにいる⼈やお世話になった⽅を⼤事にし、⼈の痛みや悲しみを知り、思いを同じにすることでその⼈の気持ちをより深く理解することができるのだと思いました。
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愛媛県・40代・⼥性
過去の作品を読ませていただきました。それぞれの⽅の⼈⽣や⽣き⽅、思いが伝わり、⼼が温かくなりました。⾃分の⽣き⽅や⼈⽣を振り返り、今に感謝する良い機会になりました。
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埼⽟県・70代・⼥性
毎年楽しみにしておりますそして何度も繰り返し読ませていただいています。
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岡⼭県・40代・男性
毎回、読むたびに普通の⽣活が当たり前ではなく、有り難い事なんだと思います。
小冊子プレゼント

書籍のご案内

この活動を通して
「つたえたい、心の手紙」は、書くことで心の整理をする機会となる一方、読者の方からも、今ある大切な人たちと過ごす時間に改めて喜びを感じることができるという声が寄せられています。
この活動を通じて、手紙がもっている、“手紙を書いた本人だけではなく読んだ方への癒す力”“家族や友人との絆を再確認し、前向きに生きる気持ちにさせてくれる力”を皆様に少しでもお伝えできればと思います。
