つたえたい、
心の手紙
いまは会えないあの人に
「つたえたい、心の手紙」
この活動を通して
「つたえたい、心の手紙」は、書くことで心の整理をする機会となる一方、読者の方からも、今ある大切な人たちと過ごす時間に改めて喜びを感じることができるという声が寄せられています。
この活動を通じて、手紙がもっている、“手紙を書いた本人だけではなく読んだ方への癒す力”“家族や友人との絆を再確認し、前向きに生きる気持ちにさせてくれる力”を皆様に少しでもお伝えできればと思います。
編集長が選ぶ、
今週の珠玉の1通
惜しくも受賞は逃したものの、作者の方の想いが強く感じられる作品を「珠玉の1通」としてご紹介いたします。
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愛情は一生の宝物
「パパは 世界で一番 誰が好き?」
「ママととしきには内緒よ…沙帆だよ。」
パパは覚えていますか。私はこのやりとりを、今からずっとずっと前のことなのに 昨日のことのように覚えています。
もうすぐ、パパが亡くなって、三年が経つね。私はパパっ子だったから、お通夜もお葬式も 涙ってこんなに流れるんだって思うくらい、泣きました。
今でもパパのことを思い出す度、涙が次から次にあふれて 止まらなくなります。パパに逢いたくて、逢いたくて、一瞬でもいいからパパの姿や声を聞きたい…。
欲を言えばキリがないけど パパに抱きしめてもらいたい…。いっぱい話したいこともあるよ…。
友達にはお父さんがいて当たり前なのに、私にはいないことがたまらなくつらいです。
でも、パパの方がもっとつらかったよね。私はそのことに、最近気付いたよ。大好きな家族を残して 一人だけ旅立つのは、どれほどつらいことか…。
パパ、安心してね。小学校六年生のころは、反抗期でママとケンカばかりしていたけど、今は家族三人、力を合わせて仲良くやっているよ。
弟のとしきの面倒もしっかりみて、お手伝いもたくさんやっているよ。ママのことも沙帆がしっかり支えていくよ。
最後に、私はパパの子どもで良かったと心から思っています。パパと過ごした日々はわずか十二年間と少しだったけど、パパが残してくれた愛情と想い出、家族の絆は、私の一生の宝です。
パパの愛情はあふれんばかりのもので、パパがいなくなった今も、それを感じることができます。私は、この愛情を胸に「パパがきっと天国で見守ってくれている」と信じながら生きていきます。
パパ、沙帆のパパでいてくれて ありがとう。
沙帆も、パパが世界で一番大好きだよ。
「心の手紙」に
寄せられたご感想
応募者の方の声
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静岡県・50代・⼥性
応募をきっかけに、改めて⽗や⺟への想いを⾔葉にすることができました。
忙しさにかまけて、⾒ないふりをしてきたような気がします。こんな⾵に感じていたんだ、と⾃分の事ながら、読み返すことができたことが、今、⾃分への⽀えです。
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東京都・10代・⼥性
初めてこの公募を⾒かけて、「祖⽗に伝えたい」その気持ちでいっぱいになり書きました。書いている途中はあれこれ祖⽗との思い出がよみがえって、何度も涙が⽌まらなくなり書くのを中断しましたが、最後まで書き上げられてよかったです。祖⽗に届くように⼼から願っています。
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⼤阪府・60代・⼥性
今まで⼼残りで後悔していたことを⽂章にして、⾃分の⼼の整理をすることができました。
本⼈にはもう伝えることができませんが、今まで内に溜めていた気持ちを吐き出すことで、⼼が少し軽くなった気がします。 -
神奈川県・60代・男性
この作⽂を書くことで、家族を考える良い機会になりました。私のように感じられる⽅は多いと思います。とても良い企画と思いますので、これからもずっと続けていっていただきたいと願います。
読者の方の声
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富⼭県・60代・男性
⾝に染みるお話ばかりで涙が溢れてきました。⾃分の⾝の回りにいる⼈やお世話になった⽅を⼤事にし、⼈の痛みや悲しみを知り、思いを同じにすることでその⼈の気持ちをより深く理解することができるのだと思いました。
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愛媛県・40代・⼥性
過去の作品を読ませていただきました。それぞれの⽅の⼈⽣や⽣き⽅、思いが伝わり、⼼が温かくなりました。⾃分の⽣き⽅や⼈⽣を振り返り、今に感謝する良い機会になりました。
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埼⽟県・70代・⼥性
毎年楽しみにしておりますそして何度も繰り返し読ませていただいています。
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岡⼭県・40代・男性
毎回、読むたびに普通の⽣活が当たり前ではなく、有り難い事なんだと思います。
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