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葬儀・葬送の最新スタイルを調査! 利用意向度NO1の『樹木葬』のメリット・デメリットを紹介

作成日:2019.08.29
最終更新日:
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小川如水のイメージ
監修者
小川如水
/(株)くらしの友 商事本部

東京都23区エリアを中心に、法事や葬儀などの施行業務を担当。法事・法要・仏壇や位牌のほか、墓地や墓石など、先祖供養に関連するさまざまな知識をもつエキスパート。

少子高齢化、デジタル家電の普及といった時代の変化に応じて葬儀に対する意識も変わる中、そのニーズに応えるべく、新しい葬儀・葬送スタイルが、葬儀社やその関連業界では次々と誕生しています。この記事では、冠婚葬祭互助会の(株)くらしの友が実施した「新しい葬儀・葬送スタイルに関する意識調査」で、利用意向度No.1になった『樹木葬』についてご紹介します。

この記事で分かること

  • 新しい葬儀の形とはどのようなものか?
  • 樹木葬について
  • 樹木葬のメリット

目次

  1. 1 新しい葬儀・葬送スタイル アンケート結果
  2. 2 約6割の人が関心を抱く『樹木葬』とは?
  3. 3 樹木葬のメリット
  4. 4 樹木葬の注意点
  5. 5 まとめ

1 新しい葬儀・葬送スタイル アンケート結果

2018年11月に行われた「新しい葬儀・葬送スタイルに関する意識調査」は、5年以内に葬儀の喪主を経験した、首都圏在住の40歳~70歳の男女400人を対象に実施。下記①~⑥の葬儀・葬送関連の新しいサービスに対し、「取り入れてみたい」か「抵抗がある」かの2択でアンケート調査を行ったところ、以下のような結果が明らかになりました。

 

新しい葬儀・葬送スタイルに関する意識調査。樹木葬:取り入れていみたい56.4%、抵抗がある43.5%。散骨:取り入れていみたい49.5%、抵抗がある50.5%。SNS等を活用した訃報・葬儀案内:取り入れていみたい40.7%、抵抗がある59.3%。映像照射式の祭壇:取り入れていみたい24.2%、抵抗がある75.8%。葬儀のインターネットライブ動画:取り入れていみたい15.0%、抵抗がある85.0%。葬儀のドライブスルーサービス:取り入れていみたい8.5%、抵抗がある91.5%。ロボット導師による読経:取り入れていみたい5.0%、抵抗がある95.0%。

 

利用意向を希望する声が高かった1位の『樹木葬』、2位の『散骨』は、いずれも葬儀ではなく葬送に関するサービスでした。
また、従来の生花や白木の祭壇の代わりに、舞台上のスクリーンや特殊カーテンに遺影やイメージ映像等を照射する『映像照射式の祭壇』(4位)や、葬儀会場に参列できない人のために行う『葬儀のインターネットライブ動画配信』(5位)など、新たな葬儀スタイルに関しては、抵抗感を持つ方は少なくないようです。

では、今回のアンケート調査で唯一、「取り入れてみたい」が過半数を超えた『樹木葬』とは、どのような葬送なのでしょうか。

2 約6割の人が関心を抱く『樹木葬』とは?

 

『樹木葬』とは、私的な墓石を建てるのではなく、埋葬許可を受けた土地(墓地・霊園等)に遺骨を埋葬し、遺骨の周辺にある樹木や花を墓標として故人を弔う方法です。

 

樹木葬では、桜や紅葉樹、ハナミズキなどを墓標(シンボルツリー)とし、その周りに遺骨を埋葬するスタイルもありますし、樹木ではなく草花や芝生で彩られたガーデン風、バラをシンボルとした英国庭園風など、さまざまなスタイルが存在します。ただし、植えられる植物に制限があるなど、墓地・霊園によって規則は異なりますので、契約時にしっかり規約を確認しましょう。

 

3 樹木葬のメリット

 

アンケート調査でも、樹木葬を「取り入れてみたい」理由として、「故人の魂が新しい命に宿るような気がする」や「穏やかな自然に還る形は個人にも感謝されそうだと思う」といった、故人の安寧に期待を寄せる回答が票を集めていました。そうした結果もふまえた、樹木葬のメリットを3つにまとめてみました。

 

樹木葬のメリット1:自然に還ることができる
樹木葬では遺骨を土に還すため、死後は自然に還りたいといった故人の願いや、自然の中への埋葬という葬送が、親族にも受け入れられやすい供養方法とされています。また、宗教・宗派を問わないので、選びやすいという利点もあります。

 

樹木葬のメリット2:継承や管理の心配がいらない
基本的に樹木葬は、跡継ぎを必要としない永代供養です。単身、あるいはご夫婦で利用するケースが多く、都市部を中心とした“墓不足”や“墓の管理”といった現代人が抱えるお墓事情の受け皿としても評価されています。

 

樹木葬のメリット3:費用が抑えられる
樹木葬は遺骨を埋葬するだけの小さなスペースで済むため、お墓や墓石を購入するといった高額な費用はかかりません。

4 樹木葬の注意点

現代人のニーズにマッチした樹木葬ではありますが、決してトラブルがないわけではありません。ここでは、樹木葬を検討する際の注意点を挙げたいと思います。

樹木葬を検討する際の注意点

  1. ①自然に還すことを目的とした埋葬のため、 比較的交通に不便な場所が多い。
  2. ②樹木葬はご夫婦、もしくは一人用という単位で申込み、 契約するケースがほとんどのため、家族代々のお墓としての継承は難しい。
  3. ③遺骨が土に返ってしまった場合、分骨や墓じまい(お墓の撤去)、 改葬ができない。
  4. ④樹木を墓標とする場合、樹木や植物が成長をしていくための お手入れ料(年間管理費)が必要になることもある。
  5. ⑤合祀墓や散骨と比較して、費用が高い傾向がある。
  6. ⑥樹木葬といえども、法的に許可を得た場所でしか埋葬できないため、 自身の手で近隣の山などへ埋葬すると法律違反になる。
  7. ⑦墓標が樹木のため、気候の影響で樹木の葉が少なくなったり、 枯れたりすることも考えられ、年月とともに景観が変化する。
  8. ⑧墓石がないため、お墓参りは樹木葬全体に向かって手を合わせる形になり、 お墓参りをした実感が得にくい場合がある。

他にも、お寺墓地の樹木葬で、強制的に檀家にさせられたといったトラブルや、生前契約をしたため、永代供養でも実際に収蔵されるまで管理費が発生するといった事例もあります。そうしたトラブルを避けるためにも、樹木葬の申込み、契約時は、しっかり規約を確認しましょう。

 

また、新しい埋葬方法のため、親族から反発を受けるケースもあります。一般的なお墓との違いを説明し周囲の理解を得ることも大切です。

5 まとめ

今回のアンケート調査から、デジタルを駆使した新しい葬儀・葬送スタイルに「抵抗がある」という意見は、全体の75%以上に及ぶことがわかりました。しかし、そうした中でも関心の高かった『樹木葬』は新しい葬送の形として、今後需要が増すかもしれません。

 

時代が変化し、暮らしが変われば、求められる葬儀や葬送の形も変化するのは当然です。そのニーズに対応すべく、今回のアンケート調査に上がったような最新技術と従来の葬儀スタイルを融合した新サービスは、これからも次々に誕生するでしょう。
そうした中、自身にあった葬儀サービスを検討する機会を持つことは、これからの時代こそ必要と言えるのかもしれません。

 

くらしの友では、新しい葬儀スタイルや葬儀に関する意識調査を踏まえ、常にお客様に寄り添うサービスをご提供してまいります。
葬儀に関する不安や疑問のほか、お墓に関するご相談も承りますので、ぜひご相談ください。

 

>くらしの友 葬儀(葬儀サイトリンク)

>くらとも仏壇(仏壇サイトリンク)

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