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葬儀にネイルはマナー違反? オフ以外の対処法や注意点を紹介

作成日:2024.01.18
最終更新日:
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秋葉 祐子のイメージ
監修者
秋葉 祐子
/(株)くらしの友 儀典本部

2004年くらしの友入社、厚⽣労働省認定の技能審査制度「葬祭ディレクター」1級取得。
故人様とご遺族に寄り添い、大規模な社葬から家族葬まで、これまで1,000件以上の葬儀に携わる。

葬儀が急に決まったときに悩むのが、ネイルやマニキュアの対処です。葬儀に合わせてネイルを落とした方がよいのか悩む方もいるでしょう。

本記事では、葬儀にネイルはマナー違反かどうかを解説するとともに、急に葬儀への参加が決まった際の対処法や、ネイル以外で気を付けたい身だしなみのポイントを解説します。

この記事で分かること

  • 葬儀の場でネイルは必ずしもNGではないが、素爪の状態が望ましい
  • 急な葬儀でネイルを隠すには、黒い手袋をする、上から肌に近い色を塗る、絆創膏を貼る、剥がせるタイプのネイルコンシーラーを利用する、といった方法がある
  • 葬儀に参列する際には、ネイル以外にもメイク、髪型、マスク着用のマナーに気を付ける必要がある

目次

  1. 1 急な葬儀でもネイルはマナー違反?
  2. 2 急に葬儀が決まった場合の派手なネイルを隠す対処法
  3. 3 落とす方がよい場合も
  4. 4 意外と盲点! ペディキュアにも注意
  5. 5 ネイル以外で気を付けたいその他の身だしなみを紹介
  6. 6 葬儀が急に決まってもネイルをオフしない方法はある

1 急な葬儀でもネイルはマナー違反?

急に葬儀が決まったら、ネイルやマニキュアをしたままお通夜や葬儀に参列してもよいのか悩む方もいるでしょう。実は冠婚葬祭において、ネイルやマニキュアが必ずしもNGとされているわけではありません。

 

もちろん、ネイルをしていない素爪の状態が望ましいですが、ネイルを理由に葬儀の参列を断られたりすることはありません。

 

ただしネイルには、葬儀の場に参列しても問題ないものと、なるべく避けた方が望ましいものがあります。

例えばクリアやベージュ以外のカラーや、フレンチネイル、べっ甲柄、ラメやストーンなどの派手なネイルは避けた方が無難です。またアニマル柄のネイルは殺生をイメージさせるため、葬儀の場ではタブーとされています。

 

なお足の爪のペディキュアは、参列時に靴を脱ぐ可能性がなければオフしなくても問題ありません。ただしお寺や自宅で葬儀を行うことになった場合は、ストッキングから透けて見える可能性もあるため、派手な色の場合は落としておくのが無難です。

2 急に葬儀が決まった場合の派手なネイルを隠す対処法

急な葬儀で派手なネイルを隠す対処法

急に葬儀が決まった場合の対処法を4つ紹介します。

  • ・ 黒い手袋をする
  • ・ 上から肌に近い色を塗る
  • ・ 絆創膏を貼る
  • ・ 剥がせるタイプのネイルコンシーラーを利用する

2-1 黒い手袋をする

葬儀用の黒い手袋はすぐに手に入りにくく、販売されている店舗が限られていますが、お持ちの場合はネイルを落とさずに葬儀に参列可能です。

 

ただし、焼香の際は手袋を外すのがマナーとされています。順番待ちの間にネイルを見られる場合があることに注意してください。

 

また葬儀の場では、手袋にもマナーがあるため、以下の点に注意しましょう。

  • ● 葬儀用の黒い手袋かどうか
  • ● 柄やワンポイントが入っていない無地の手袋か
  • ● 手袋に動物由来の素材が使われていないか

 

葬儀に行くときの身の回り品は、喪服と同様に黒い色が基本です。黒の手袋でも、ワンポイントのデザインが入っているものや、柄入りのものは葬儀の場にふさわしくないとされるため、避けた方が無難です。

 

また注意が必要なのが、革手袋などの動物由来の素材が使われた手袋です。動物由来の素材は殺生を連想させるため、葬儀などの仏事ではタブーとされています。

2-2 上から肌に近い色を塗る

ジェルネイルは自分で落とすことが難しいため、上から肌に近い色を塗ると応急処置ができます。例えば、うすだいだい色やベージュのネイルポリッシュ(マニキュア)を重ね塗りすれば、一時的に隠せます。特に急な葬儀の連絡があり、ネイルを落とす余裕がないときにおすすめの方法です。

 

葬儀が終わったら、専用のリムーバーを上から塗布し、ネイルポリッシュを落としましょう。アセトンフリーのリムーバーであれば、ネイルポリッシュを落として元のジェルネイルのみの状態に戻せます。

 

ネイルポリッシュの中には、リムーバーが不要な1日用のネイル隠しもあるため、葬儀の際に役に立ちます。1日用のネイル隠しは、お風呂に入るだけで簡単にネイルポリッシュを落とすことができます。

 

ただし、立体的なデコレーションが付いているネイルの場合は、ネイルポリッシュでは隠しきれない可能性があります。

2-3 絆創膏を貼る

ネイルポリッシュと並んで、緊急時の応急処置に役立つのが絆創膏を用いた方法です。派手なネイルをしている指が1本か2本の場合、指先を絆創膏で覆うと自然にネイルを隠せます。

 

絆創膏を貼る方法なら、隠しにくいデザインのネイルも上から見えなくすることが可能です。絆創膏は安価なため、費用がそれほどかからないのもうれしいポイントです。

 

ネイルポリッシュと違って、ネイルの表面を痛めるリスクもありません。特定の指にだけ、見た目がキラキラしたネイルや立体的なデザインのネイルを付けている方におすすめです。

 

ただし、全ての指に絆創膏を貼ると、見た目が不自然になってしまいます。ほとんどの指に派手な色のネイルをしている場合は、上からネイルポリッシュを塗るか、次に紹介するネイルコンシーラーを用いた方法を検討してください。

2-4 剥がせるタイプのネイルコンシーラーを利用する

派手なネイルを隠す4つ目の方法は、剥がせるタイプのネイルコンシーラーやネイルシールを利用する方法です。使い方はネイルポリッシュと似ていますが、ネイルコンシーラーはネイルの欠けや凹凸、落ちにくい汚れや色素沈着を隠すことを目的としたグッズです。

 

ネイルコンシーラーを葬儀の際に使用すれば、派手なネイルを自然に隠し、後で簡単に剥がすことが可能です。100円ショップやドラッグストアなどで販売されているため、入手しやすいのもメリットの一つです。急な葬儀でネイルを落とす時間がない方や、ネイルポリッシュを後で落とすのが面倒な方におすすめです。

3 落とす方がよい場合も

葬儀に備えてネイルをオフするかどうかは、故人との関係性に基づいて判断しましょう。例えば、両親や祖父母など、近しい関係にある人の葬儀に参列する場合は、ネイルをオフする人がほとんどです。

 

ネイルはサロンに行かなくても、自分でオフすることができる場合もあります。以下では、自宅で手軽にネイルをオフする方法を紹介します。

3-1 サロンに行かずに自分でネイルをオフする方法

ネイルは道具があれば、自分でオフすることもできます。ネイルポリッシュ(マニキュア)の場合、リムーバーがあれば簡単にオフすることが可能です。

 

剥がれにくいジェルネイルや、人工爪を取り付けるスカルプネイルの場合、専用のリムーバーに加えて以下の道具が必要になります。

  • ● リムーバー
  • ● ネイルファイル(爪やすり)
  • ● アルミホイル
  • ● ウッドスティック

 

まずジェルネイルをオフする手順は以下のとおりです。

  • 1. ネイルファイルを使ってジェルネイルの表面を削る
  • 2. 専用のリムーバーをコットンに浸して、ネイルの上に乗せる
  • 3. 指をアルミホイルで覆って、リムーバーの蒸発を防止する
  • 4. 15分後、浮き上がったジェルネイルをウッドスティックの先端で除去する
  • 5. お手入れ用のオイルを塗り込み、爪をケアする

 

スカルプネイルの場合、人工爪を自分で剥がす必要があります。サロンでオフする方が無難ですが、以下の手順で自分で落とすこともできます。

  • 1. ネイルファイルを使ってスカルプネイルの表面を削る
  • 2. 専用のリムーバーをコットンに浸し、ネイルの上に乗せる
  • 3. 指をアルミホイルで覆って、リムーバーの蒸発を防止する
  • 4. 15分後、やわらかくなったスカルプネイルをウッドスティックで除去する
  • 5. ネイルファイルで表面を軽く整える
  • 6. お手入れ用のオイルを塗り込み、爪をケアする

4 意外と盲点! ペディキュアにも注意

ペディキュアをしたまま葬儀に参列したい場合は、あらかじめ会場のホームページなどを確認しておくことをおすすめします。

 

気を付けたいのは、和室タイプの葬儀会場や、アットホームなリビング形式の葬儀斎場です。黒のストッキングからも分かるくらいのカラーである場合は、落としていくか、先ほど紹介した方法で隠すといった対策が必要になります。

5 ネイル以外で気を付けたいその他の身だしなみを紹介

ネイル以外に注意したいのが、メイク、髪型、マスク着用のマナーです。ここからは葬儀マナーを向上させる身だしなみのポイントを3つ紹介します。

5-1 葬儀のメイクマナー

ネイルと並んで気を付けたいマナーは、葬儀に参列するときのメイクマナーです。葬儀特有のメイクマナーのことを片化粧(かたげしょう)と呼びます。片化粧は薄化粧と似ていますが、違いは色の有無です。

 

片化粧の特徴は、薄く光沢のないマットな仕上がりのベースメイクと、色味を抑えたチークやアイメイクです。派手なメイクは敬遠されやすいため、葬儀の場では避けてください。

 

また葬儀の場では、基本的に目立つような口紅を引くのはマナー違反とされています。ただし、ベージュやブラウンの口紅を薄く引くことは許容範囲のため、口元の印象が気になる方にはおすすめです。

 

なお、葬儀の場では派手なメイクを避けるべきだからといって、ノーメイクで参列するのはNGです。身だしなみの一貫として、上品で慎ましやかなメイクをして出席することをおすすめします。

 

葬儀のメイクマナーについては以下の記事も参考にしてください。

【パーツ別】葬儀でのメイクの基本マナー メイクの注意点とコツ

5-2 葬儀の髪型マナー

葬儀に参列する場合は、髪型やヘアメイクにも注意しましょう。メイクと同様に派手でなく、上品な印象の髪型であれば問題ありません。

 

男性の場合はワックスを大量に使用したり、髪の毛を立たせたりせず、清潔感を意識して髪を整えましょう。なお、他の冠婚葬祭の場と同様にヒゲはマナー違反だと感じる方もいるため、出席する前に剃っておくのが無難です。

 

女性の場合も清潔感のある髪型を意識しましょう。うなじの高さで髪を結び、後れ毛が残らないようにきちんとまとめてください。前髪は顔にかからず、目がはっきり見える長さが望ましいとされています。高い位置でのポニーテールや編み込み、三つ編みなどのカジュアルな髪型は、葬儀の場には不適切とされるため、参列するときは避けてください。

 

葬儀に適した髪型については以下の記事も参考にしてください。

葬儀に適した髪型は?男女別のマナーや髪色を徹底解説>

5-3 葬儀のマスク着用のマナー

コロナ禍をきっかけとして、葬儀マナーに対する意識が大きく変化しました。例えば、葬儀の際にマスクを着用してもよいのかという問題があります。

 

基本的には、葬儀斎場や喪主の指示に従ってください。新型コロナウイルスやインフルエンザ予防の観点から、葬儀会場でのマスク着用を求められる場合があります。

 

最近は相手に対する配慮として、葬儀におけるマスク着用は新たなマナーとなりつつあります。コロナ禍より前から、葬儀斎場でマスクを着用しても問題はありませんでした。ただし焼香の際や、故人の家族と対面するときはマスクを外し、顔を見せることが一般的でした。現在はコロナ禍の状況を見つつ、葬儀斎場の指示に従ってマスクの着脱を行ってください。

 

なお、葬儀の際のマスクは白色のもので構いません。黒いマスクはカジュアルなイメージがあるため、冠婚葬祭の場には適さないと考えられているからです。

 

葬儀のマスク着用については以下の記事も参考にしてください。

葬儀でマスクは必須? 色は白と黒のどちらにするべきかマナーを解説>

6 葬儀が急に決まってもネイルをオフしない方法はある

葬儀に参列するとき、気を付けたいのがネイルのマナーです。はっきりとした決まりはありませんが、ネイルは派手なものや色鮮やかなものを避け、クリアやベージュといった素爪に近いものを選ぶのが無難とされています。

 

どうしてもネイルをオフできない場合は、手袋や絆創膏、ネイルコンシーラーなどを使用する対処法もあります。

 

また葬儀に向けてネイルを落とすかどうかは、故人との関係性に基づいて判断しましょう。ジェルネイルはサロンに行かなくてもセルフでオフできる場合もあるため、急な葬儀のときは手順を知っていると便利です。

 

葬儀場・斎場をお探しなら、くらしの友にご相談ください。くらしの友では、葬儀に不慣れな方向けの動画もご用意しているため、葬儀の事前準備や当日の流れなどをいつでも確認できます。

 

くらしの友の葬儀についてはこちら>

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