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葬儀のコートは何色が良い? ダウンはOK? 喪服のコートのマナー

作成日:2024.01.10
最終更新日:
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秋葉 祐子のイメージ
監修者
秋葉 祐子
/(株)くらしの友 儀典本部

2004年くらしの友入社、厚⽣労働省認定の技能審査制度「葬祭ディレクター」1級取得。
故人様とご遺族に寄り添い、大規模な社葬から家族葬まで、これまで1,000件以上の葬儀に携わる。

お通夜や葬儀では、喪服だけでなくコートにもマナーがあります。

本記事では、葬儀に関するコートのマナーや、おすすめのコートの選び方、避けた方がいいコートの特徴を詳しく解説します。

この記事で分かること

  • 葬儀に参列する際のコートには、喪服と同じようにマナーが存在する
  • カジュアルなダウンコートや、殺生を連想させるファーコート(毛皮のコート)、華美な装飾のあるコートは避ける
  • コートの色は、喪服と同様に黒が望ましい

目次

  1. 1 葬儀のコートに関するマナーの基本
  2. 2 葬儀でも着用可能なコートの色
  3. 3 葬儀での着用はおすすめできないコートの色
  4. 4 葬儀でも使えるコートを選ぶ際のポイント3つ
  5. 5 葬儀場にクロークがあれば、コートを預ける
  6. 6 秋や冬の葬儀なら、喪服の上に着るコートのマナーに注意!

1 葬儀のコートに関するマナーの基本

まずは喪服の上に着用するコートのマナーの基本を紹介します。

1-1 コートに関するマナーの基本

秋や冬の時期の葬儀は、防寒のため喪服の上に羽織るものが必要です。

喪服の上にコートを着るときは、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • ・黒いコートにする
  • ・シンプルな無地のコートにする
  • ・派手なデザインのものは避ける

喪服と違って、コートには葬儀専用のものがありません。金ボタンなどの装飾があるコートは葬儀の場には不適切なため、避けた方が望ましいです。コート選びに困ったら、礼装用のフォーマルコートにするのが無難です。

1-2 ダウンコートやダッフルコートは着ても良い?

ただし、黒いコートなら何でも良いわけではありません。例えば、ダウンコートやダッフルコートはカジュアルな印象が強く、参列者によっては違和感を与える場合があります。特にダウンには羽毛が使われているため、殺生を連想させることから、葬儀の場には不適切だと考える人もいます。

 

近年の葬儀では、黒のダウンコートやダッフルコート、トレンチコートなどを着る人もよく見られるようになりました。これらのコートを着用する場合は、なるべくシルエットが上品で、カジュアルな印象を与えにくいものを選びましょう。

1-3 ファーコートは着ても良い?

葬儀の場にはNGとされているのが、ファーコート(毛皮のコート)やレザージャケットです。動物の毛皮を使用したコートは殺生を連想させるため、仏教上の観点から望ましくないものだと考えられています。特に仏式の葬儀の場合、ファーコートは着ていかないようにしましょう。

 

もちろん、フードに毛皮を使用したファー付きのコートもNGです。本物の毛皮を使っていないフェイクファーのコートであっても、念のため着用は避けましょう。

2 葬儀でも着用可能なコートの色

葬儀でも着用可能なコートの色解説図

葬儀に着ていくコートの色は、喪服と同様に黒が望ましいとされています。黒いコートがない場合は、なるべく黒に近いネイビー(濃紺)、またはグレーのコートを着用しましょう。

2-1 黒いコートが望ましい

喪服の上に着るコートは黒色のものが基本です。黒い色には、故人への敬意や、故人が亡くなったことに対する悲しみを表す意味合いがあります。そのため葬儀の場では、コートであっても黒色を選ぶのがマナーとなっています。

2-2 黒いコートがない場合

どうしても黒いコートがない場合は、なるべく黒色に近いダークカラーのものを選ぶのがマナーです。例えば、ネイビーやグレー、ダークブラウン系統のコートを着用すればよいでしょう。

 

ただし例外となるのが、企業が施主となる社葬に参列する場合です。他の人が黒いコートを着ているのにもかかわらず、自分だけ黒以外のコートを着ていると、非常識だとみなされる可能性があるため注意してください。

3 葬儀での着用はおすすめできないコートの色

葬儀での着用はおすすめできないコートの色解説図

コートの色や柄によっては、葬儀の場での着用がおすすめできないものがあります。例えば、派手な色や明るい色のコート、柄付きのコートは着用を避けた方が無難です。

3-1 明るい色や柄付きのコート

派手な色のコートは葬儀の場にはふさわしくありません。例えば、赤・青・黄の原色が使われたコートや、緑色やオレンジなどの二次色(原色を混ぜた色)のコートは悪目立ちするため、葬儀には着ていかないようにしましょう。

 

また白っぽい色のコートや、パステルカラー系統のコートも避けた方が無難です。葬儀は参列者が集まって、故人を弔うための場です。明るい色のコートは葬儀の場の雰囲気にそぐわないため、黒かネイビー、またはグレーのコートを着ていくことをおすすめします。

同様にチェック柄のコートなど、柄付きのコートもNGとされています。葬儀の場には、なるべく無地でシンプルなコートを着ていきましょう。

4 葬儀でも使えるコートを選ぶ際のポイント3つ

葬儀でも使えるコートを選ぶポイント解説図

葬儀でも使えるコートを選ぶポイントは3つあります。

素材
保温性が高く軽いもの
膝丈ほどの適切な長さ
色・デザイン
飾りが少なく落ち着いた色

4-1 素材:保温性が高く軽いものを選択する

葬儀に着ていくコートには、なるべく保温性が高い素材が使われたものを選びましょう。

 

保温性が高いコートの素材の代表が、ウールやカシミアです。温かいだけでなく、軽くて着心地が良いため、葬儀に参列している間、快適に過ごせます。また通気性に優れ、長時間着用しても蒸れにくいのがメリットです。

 

ウールとカシミアはコートの価格帯に違いがあります。ウールのコートは安価なものから高価なものまで、さまざまな価格帯の商品があります。

 

一方、カシミアは衣類に使われる天然素材の中でも、高級な位置づけです。価格も相応に高くなりますが、着心地や肌ざわりの良さに定評があります。ウールかカシミアか、予算に合ったコートの素材を選びましょう。

4-2 丈:膝丈ほどの適切な長さを選択する

葬儀に着ていくコート選びで注意したいのが、コートの丈の長さです。葬儀で着用するコートは、膝が隠れるくらいの長さのものを選ぶことが一般的です。

 

膝丈以上の長さのコートは、着用するとフォーマルな印象になるため、冠婚葬祭の場に適しています。また膝がコートに覆われるため、防寒性に優れているのも特徴です。葬儀に参列すると、屋外で過ごす時間も多いため、短いコートを着用すると寒さを感じることがあります。

 

ただし、コートの丈が足元まで届くようなスーパーロング丈のコートは、葬儀会場の出入りなど移動の際に動きにくいことがあります。

葬儀に着ていくコートは、膝丈ほどの適切な長さのものを選択することをおすすめします。

4-3 デザイン:飾りが少なく落ち着いた色を選択する

葬儀に参列するときは、なるべく飾りが少なく、落ち着いた印象のコートを選ぶことが大切です。コートの色や丈の長さだけでなく、デザインにも気を配りましょう。

 

冠婚葬祭の場では、無地で柄がなく、シンプルな衣服を着用するのがマナーだとされています。葬儀に着ていくコートも、以下の項目を確認しながら選びましょう。

  • ・えりやポケットのデザインが派手でないか
  • ・金ボタンなど、金属製や光沢のある素材のボタンが使われていないか
  • ・派手なステッチやチェック柄など、コートに柄が入っていないか

葬儀に着ていくコートは、意外と制約が多いものです。コートの保温性や着回しなども意識しつつ、葬儀の場の雰囲気に合ったものを着用する必要があります。先述したように冠婚葬祭用のコートなら、素材・丈の長さ・色やデザインの3点を考慮し、迷ったらフォーマルコートを選びましょう。

5 葬儀場にクロークがあれば、コートを預ける

葬儀場に到着したときに注意したいのが、受付の前にコートを脱ぐことです。葬儀場が寒いからといって、コートを着たまま葬儀に参列するのはマナー違反に当たります。葬儀場にクロークが設けられている場合は、手荷物と一緒にコートを預けてください。クロークがない場合はコートが邪魔にならないよう、手に持って参列しましょう。

 

どうしても葬儀場が寒い場合は、膝掛けやストールを使用しても問題ないとされています。その場合は喪服やコートと同様に、黒やダークカラーのものを使用するのがマナーです。

6 秋や冬の葬儀なら、喪服の上に着るコートのマナーに注意!

秋や冬の時期になると、葬儀に参列する際にも防寒対策が必要になってきます。喪服の上からコートを着用する場合は、素材・丈の長さ・色やデザインの3点を意識し、マナー違反にならないよう注意しましょう。

 

基本的に黒かダークカラーで、無地のコートであれば問題はありません。またカジュアルな印象のダウンコートやダッフルコート、トレンチコートなどは避け、冠婚葬祭に使われるフォーマルコートを選ぶのが無難です。動物の毛皮が使われたファーコートは葬儀の場ではタブーとされるため、着ていかないようにしましょう。

 

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