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第13回「別れとともに、新たな道へ」編

作成日:2025.12.25
最終更新日:
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2022年3月 東戸塚総合斎場 いずみ総合斎場 藤沢橋総合斎場 館長 A.B.

 

春のことです。故人様は腫瘍(しゅよう)を患い、1年にわたる闘病の末に亡くなられた中学3年生の女の子。生前はスポーツ万能の人気者だったこともあり、お通夜にはご友人やその親御様、先生を含めて200人以上が来場され、早すぎる死を悼まれました。

 

大切な方とのお別れは、誰でも気持ちの整理がつかないものです。ご遺族はもとより、まだ若いご友人たちのなかには、悲しみをうまく受け止められない方もおられたことでしょう。

 

そんなお通夜の様子をご覧になられてか、ご遺族が望まれたのは、ご友人を中心に考えた式でした。生前の故人様が楽しい日々を過ごせたのは、多くのご友人の支えがあってこそ。ご要望の背景には、ご友人方への配慮だけではなく、感謝を伝えたいという娘さんの想いも込められていたように思われます。

 

当日は安心してお別れができるように、密を避けたルートでのご案内を実施。故人様の手を握って話しかけたり、思い出の品を棺に入れたりと、皆様に思い思いのお別れの時間を過ごしていただきました。

 

準備を進めるなかで特に悩んだのは、閉式後のアナウンスの内容でした。奇しくも翌日は中学校の卒業式。遺された方々に新たな一歩を踏み出していただくには、何をお話ししたらいいのか?一晩悩んだ末にお伝えしたのは、「皆様の心の中には故人様との素敵な思い出がたくさんあることでしょう。故人様も皆様と一緒に卒業されます。きっと祝福してくださっているはずですよ。明日の卒業式とともに、皆様も新たな道を進んでください」ということ。

 

泣きだしたご友人一同につられ、私もついもらい泣き。司会としては淡々と進めたほうがよかったのかもしれません。しかし故人様のお母様からは「しっかり想いを込めてくれる方に担当してもらえてよかった」と、喜びのお言葉をいただけました。

 

葬儀とは遺された方が前を向くための儀式でもあり、その在り方に正解はないのだなと、改めて感じました。今後も式ごとにご喪家やご参列者と向き合い、より皆様の心に深く寄り添えるご提案をお届けできるよう、カを注いでいきたいと思います。

 

 

※肩書きは当時のものです。

※てふてふの「想いをかたちに」から一部を抜粋、再編集したものです。

 

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