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第5回「家族の思い出年表」編

作成日:2025.12.25
最終更新日:
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2019年9月 蒔田総合斎場 館長 E.S.

 

族葬を選ばれた、あるご遺族のご要望は、「家族の年表をもとに式を進めたい」というものでした。

 

喪主様は、奥様の葬儀の打ち合わせの際に「生前から夫婦で決めていたんです。葬儀の際は、僕たちが築いた家族の歴史を振り返るものにしたいと」とおっしゃいました。よくよく伺えば、すでに奥様の最期を覚悟されたときから、家族のアルバムをひもとき、模造紙に手書きの年表を作られていたとのこと。私たちは、参列者の皆様が見やすいようにホワイトボードをご用意し、その年表を貼らせていただきました。

 

通夜当日は、ご主人は年表の前にお立ちになり、ご夫婦の出会いからお子様たちとの思い出まで、「この旅行のときは、こんなハプニングが起きた」などの楽しいエピソードとともに振り返られました。参列されているお子様やご親戚の方々も「そうそう!」「おふくろにこう言われた!(笑)」などと口々に思い出を語っておられ、終始、和気あいあいとした雰囲気でした。その様子を見守りながら、心に温かい気持ちが湧き上がるのを感じたことをよく覚えています。

 

生前からご夫婦で、お2人ならではのお別れのかたちを決められていたことが素敵だと感じましたし、それを模造紙での年表というかたちにされたご主人の想いに胸を打たれました。2人で歩み始め、新しいご家族を築かれ、そのまたお子様たちも新しい家庭を築かれ……。当日こそ明るい雰囲気だったものの、ここに至るまでには、悲しみや苦しみもあったはずです。もしかしたら、年表を作ることがご遺族の心の癒やしにつながり、改めて故人様の生涯への敬いを想起させることにつながったのかもしれません。未来へと続く希望を感じさせるお式にもなっていました。また、手作り年表とまではいかなくても、思い出の写真によるスライドショーならば、広くご提案しやすいかもしれないとも感じました。

 

ご遺族が故人様をどのようにお送りしたいかに正解はなく、ご家族の数だけベストがあるものです。私たちスタッフは、そのベストに向かって、いかにご遺族にお力添えできるのか。改めてそれを感じた葬儀でした。

 

 

※肩書きは当時のものです。

※てふてふの「想いをかたちに」から一部を抜粋、再編集したものです。

 

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