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第2回「最後の展覧会」編

作成日:2025.12.25
最終更新日:
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2019年1月 蒲田センター 主任 H.H.

 

は主にご葬儀当日まで、ご喪家のお手伝いをさせていただいております。どういったご葬儀にされたいか、事前にご要望を伺うと、故人様が趣味でお作りになった作品を展示したいというご希望をよくいただきます。

 

あるご遺族のご希望は、「絵を描くのが好きだった故人のために、展覧会のような葬儀にしたい」というものでした。

 

ご遺族は「パーティーのような形式にしたい」と希望されていたので、ご葬儀を2部制にし、前半で儀式を、後半は会場を移し、そこに展覧会と立食パーティーの場を設けました。

 

ご葬儀は、故人様とのお別れの場。パーティー形式で展覧会を開催するだけになると、参列者の方が、ご自身の想いに区切りをつけにくくなってしまうと感じ、お別れの儀式も合わせたほうがよいのでは、とご提案させていただきました。

 

 

故人様からの贈り物

当日は、お清め会場の壁一面に、故人様が生前描かれた絵画を飾り、中央に料理を並べ、ご自由に飲み物や料理を召し上がっていただくことにしました。

 

お別れの儀式の後、会場にお越しになった参列者の方々は、料理や飲み物を片手に、作品をゆっくり鑑賞されていました。同じ絵を眺めている方と故人様の思い出話を語り合い、この場で初めて顔を合わせた方同士のお話も広がっているご様子でした。

 

また、故人様の趣味を初めてお知りになった方もいらしたようです。作品を通して改めて浮かび上がってくる、故人様のお人柄もあったでしょう。

 

そこに故人様はいらっしゃいませんが、その存在が人と人とをつなげ、人に温かい気持ちを湧き上がらせる様子は、故人様から参列者の方々への最後のご挨拶のようでした。

 

「ご希望の方がいらっしゃれば、お譲りしたい」とご遺族からことづかっていたのですが、作品の多くは故人様のご友人たちがお持ち帰りになりました。故人様が生前に感じられた想いが、大切な人々に大切に継がれていくさまも、心に染みました。ご遺族の「描いた作品をたくさんの方に見てほしい」というお気持ちから生まれたご葬儀でしたが、結果的にはご存命中に親しくされていた方々への、故人様からの贈り物のようなご葬儀になったのではないでしょうか。

 

 

※肩書きは当時のものです。

※会報誌てふてふの「想いをかたちに」から一部を抜粋、再編集したものです。

 

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