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遺骨アクセサリーはよくないといわれるのはなぜ?手元供養の種類や作り方も紹介
/(株)くらしの友 商事本部
東京都23区エリアを中心に、法事や葬儀などの施行業務を担当。法事・法要・仏壇や位牌のほか、墓地や墓石など、先祖供養に関連するさまざまな知識をもつエキスパート。
近年、故人の遺骨や遺灰を身に着ける「遺骨アクセサリー」に関心を寄せる方が増えています。「大切な人をいつもそばに感じたい」「お墓は遠方にあるため身近なところで供養したい」といった思いから選ばれている一方で「遺骨アクセサリーはよくないのでは」と迷う方も少なくありません。
本記事では、遺骨アクセサリーの基本から「よくない」といわれる理由、作り方などをご紹介します。遺骨アクセサリーを検討しているものの、迷いが生じているという方は、ぜひ参考になさってください。
この記事で分かること
- 遺骨アクセサリーが「よくない」といわれる理由と背景
- 遺骨アクセサリーの種類と作り方
- 遺骨アクセサリーを含む手元供養の方法と種類
目次
1 遺骨アクセサリーは手元供養の一つ
遺骨アクセサリーは、故人やペットの遺骨・遺灰の一部を小さな容器に納め、身に着けて供養する「手元供養(てもとくよう)」の一つです。遺骨を墓地に納める一方で、自宅など身近な場所で故人をしのぶ方法を指します。
古くから行われている「分骨(ぶんこつ)」も、遺骨を複数の場所に分けて納める供養の形の一つです。お墓と自宅の両方に遺骨を分けることで、故人をより身近に感じられるという考え方です。
お墓の維持や距離の問題などから「手の届く場所で供養したい」と望む人が増えており、手元供養は現代の暮らしに合った方法として広がっています。
2 遺骨アクセサリーはよくないといわれる理由は?
遺骨アクセサリーは、故人を身近に感じられる手元供養の一つとして注目されていますが「よくない」といわれることもあります。その理由を社会的・宗教的・心理的な観点から解説していきます。
2-1 一般的な供養の方法ではないため
遺骨アクセサリーが「よくない」といわれる背景には、従来の供養との違いがあります。日本では「遺骨はお墓に納めるもの」という考えが根強く、自宅で保管したり身に着けたりすることに抵抗を感じる方も少なくありません。遺骨を手元に置くことで故人が成仏できないのではないかと誤解される場合もあります。
2-2 縁起が悪いと感じる人もいるため
遺骨を身に着けることに対して「縁起が悪い」と感じる人もいます。遺骨を日常的に持つことに抵抗を抱く方が一定数います。「不吉」「不謹慎」といった意見は、故人を敬う気持ちの表れともいえるでしょう。
しかし、「故人を身近に感じたい」「心の支えにしたい」と考える人も増えている中、デザイン性の高いジュエリー型が登場したことで、心理的抵抗を和らげつつ自然に供養できる手段として受け入れられています。
2-3 悲しみを乗り越えにくくなると思われているため
遺骨アクセサリーを持つと「悲しみを引きずるのでは」と心配されることがあります。確かに、身に着けることで故人を日々意識するため、周囲からそう見られることもあるかもしれません。
しかし、グリーフケア(遺族ケア)の観点では、遺骨アクセサリーは故人を忘れずに前を向くための心の支えにもなります。「見守られている」「そばにいる」と感じることで安心できる人も多いのです。
3 遺骨アクセサリーの種類
遺骨アクセサリーの形やデザインはさまざまです。代表的なものには、ネックレス、ブレスレット、リング(指輪型)などがあります。以下でそれぞれの具体的な特徴を見ていきましょう。
3-1 ネックレス
遺骨アクセサリーの中で人気があるのが、ネックレスです。小さなチャームやシリンダー状の容器に、故人やペットの遺骨・遺灰の一部を納めて身に着けるもので「いつも一緒にいる」という実感を得られる点が人気の理由です。
素材はステンレスやシルバー、ガラスのほか、チタン・プラチナ・ゴールドなどの高級素材も選べます。特にチタンやステンレスは、金属アレルギーのある方でも比較的安心して使える素材として支持されています。
ネックレスのデザインは、普段使いできるシンプルなものから、ジュエリーのような華やかなものまで幅広く展開されています。
日常的に身に着けることで故人とのつながりを感じ、心の支えにしたいと考えている方に向いているタイプといえるでしょう。
3-2 ブレスレット
ブレスレット型の遺骨アクセサリーは、手首にさりげなく身に着けられるスタイルです。遺骨は小さなシリンダーやカロートに納める仕組みになっており、外見からは分からないようにデザインされています。
形は、金属チェーンタイプのほか、数珠のように玉を連ねたタイプ、硬めのバングルタイプなどさまざまです。素材もチタン・ステンレス・シルバー・ゴールド・プラチナなどが使われ、ファッション性の高いものもあります。
手首という比較的控えめな位置に着けるため、日常の中で自然に供養を続けられる点が魅力です。防水仕様やしっかり閉まる構造のものを選ぶと、日常的に長く使えます。
3-3 リング
リング型の遺骨アクセサリーは、より個人的で特別なつながりを象徴する形です。リングの内部に粉骨した遺骨を納める構造になっており、見た目は通常の指輪と変わりません。ペアリングのように、パートナーとおそろいで身に着ける方も増えています。
素材はゴールド・プラチナ・シルバーが主流で、刻印や誕生石をあしらったものなど、思いを込めたカスタマイズができるのも魅力です。サイズ感やデザインを選ぶことで、どのような場面でも自然に身に着けられます。
4 遺骨アクセサリーの作り方
遺骨アクセサリーは、故人やペットの遺骨・遺灰を加工したり、アクセサリーの内部に納めたりすることで作られます。作り方にはいくつかの手法があり、目的や希望するデザインによって選ぶ方法が異なります。
以下で遺骨アクセサリーの作り方の種類を一つずつ見ていきましょう。
4-1 カプセルに入れる
遺骨アクセサリーで手軽なのが、粉骨した遺骨を専用のカプセルに入れる方法です。小さなネジ式やシリコンパッキン付きのカプセルを使用し、ペンダントにするのが一般的です。自分で納めることも可能ですが、粉骨の際には清潔な環境で少量を扱うなど、慎重さが求められます。
手軽に作成できる一方で、密閉性の低い容器を使用すると衝撃で中身がこぼれる恐れがあります。防水仕様でしっかりと閉まる構造の、遺骨アクセサリー専用カプセルを選び、紛失防止のためにチェーンや留め具の強度も確認しましょう。
素材にはステンレスやチタン、真鍮などが多く、金属アレルギーを考慮した製品もあります。
4-2 樹脂加工する
もう一つの方法が、粉骨したご遺骨を樹脂(レジン)に封入し、アクセサリーの内部に固める「樹脂加工」です。透明な樹脂に遺骨を埋め込むことで、美しく仕上げながら耐久性も高められるのが特徴です。湿気に強く、時間がたっても劣化しにくいため、長く身に着けたい方に適しています。
この方法では、ネックレスやリング、ブレスレットなど、アクセサリーの形に合わせて自由なデザインを作ることができます。一緒に花びらやラメを封入して、透明感のあるジュエリーとして仕上げることも可能です。
自作も不可能ではありませんが、硬化や封入の工程には専門知識が必要となります。気泡が入ると見た目や強度に影響が出るため、専門業者に依頼する方が安心です。
加工費用や制作時間はかかりますが「デザイン性」「耐久性」「仕上がりの美しさ」を重視する方におすすめの方法です。
4-3 宝石にする
遺骨から炭素を抽出し、人工ダイヤモンドなどの宝石に加工する方法もあります。いわゆる「メモリアルダイヤモンド」と呼ばれるもので、ご遺骨を高温・高圧で処理し、炭素を結晶化させて宝石として生まれ変わらせます。
この方法は、劣化しにくく、物理的な強度も非常に高いのが特徴です。長期にわたって身に着けられるだけでなく、永遠の絆を象徴する形として人気を集めています。
費用は数十万円から数百万円程度、制作期間は半年以上かかる場合があります。依頼の流れは、遺骨の一部を専門業者へ送り、炭素抽出・宝石生成・ジュエリー加工という工程で進行します。信頼できる業者を選び、保証書や証明書の有無を確認しておきましょう。
宝石化は「世界に一つの形で故人を残したい」「後世に形として遺したい」と考える方に向いています。
5 遺骨アクセサリー以外の手元供養の種類
遺骨アクセサリーのほかにも、故人を身近に感じられる手元供養の方法はさまざまあります。最近では宗教を問わず、自宅で故人を供養したいという方が増えており、デザイン性や機能性に優れたアイテムも登場しています。
ここからは、代表的な3つの手元供養について順に見ていきましょう。
5-1 自宅用の小さい骨壺
自宅に置ける小さな骨壺に分骨する方法は、伝統的な手元供養の一つです。遺骨の一部を納められるミニサイズの骨壺は、陶器・ガラス・金属など素材が多様で、インテリアに自然になじむデザインが豊富にあります。
リビングや棚、仏壇など置く場所に合わせてサイズを選べる自由度の高さも魅力です。密閉性や耐久性を重視して選ぶことで、湿気や劣化を防ぎながら長く供養を続けられます。ミニ仏具と組み合わせれば、自宅に穏やかな供養空間を作れるでしょう。
5-2 ぬいぐるみ
ぬいぐるみに遺骨や遺灰を納める方法は、特にペット供養として人気が高まっています。遺骨を小袋などに包み、ぬいぐるみの内部に入れることで、抱きしめるたびに故人やペットを近くに感じられるのが特徴です。
専用のポケット付きぬいぐるみやオーダーメイド品もあり、自然な見た目で自宅に置いても違和感がありません。ぬくもりを感じながら供養をしたい方に向いている方法でしょう。
5-3 インテリア
インテリアとして遺骨をアート作品やオブジェに加工する方法もあります。ガラスアートや陶器などに遺骨を封入し、故人を象徴する色や形でデザインすることで、目に見える思い出として残すことが可能です。
近年では、専門の作家や工房が「アート供養」を手掛けるケースも増え、リビングや寝室などの日常空間になじむ作品が多く作られています。
6 まとめ
遺骨アクセサリーが「よくない」といわれる背景には、宗教的価値観や「悲しみを引きずってしまうのでは」といった心理的な懸念があります。しかし、現代では手元供養の形が多様化し、それぞれの心に寄り添う選択肢として受け入れられつつあります。
遺骨アクセサリーや自宅供養、アート供養など、どの形を選ぶにしても、故人を思う気持ちが大切です。自分や家族が納得できる方法を選ぶことが、心の安らぎにつながるでしょう。
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