- 葬儀
お清めの塩とは?起源や葬儀後の手順を解説
/(株)くらしの友 儀典本部
2004年くらしの友入社、厚⽣労働省認定の技能審査制度「葬祭ディレクター」1級取得。
故人様とご遺族に寄り添い、大規模な社葬から家族葬まで、これまで1,000件以上の葬儀に携わる。
通夜や葬儀に参列すると配られることがあるお清めの塩には、使う際の手順があります。使用した経験のない方にとっては、戸惑う場面かもしれません。また「そもそもどのような意味があるのだろう」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこで本記事では、お清めの塩の基礎知識や起源、使う際の手順をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
- お清めの塩は通夜・葬儀の後に体の穢れを清めるために使われる
- お清めの塩は「死=穢れ」とする神道の考え方が基になっている
- お清めの塩は胸、背中、足の順に振りかけ、最後に地面に落ちた塩を踏む
目次
1 お清めの塩とは?
お清めの塩とは、通夜や葬儀に参列した際に会葬礼状などと一緒に渡される袋詰めにされた塩のことです。穢れ(けがれ)を家に持ち込まないよう、体に振りかけて身を清めることを目的に使います。
葬儀場の出口にお清めの塩が置かれており、各自で自由に使用できるようになっていることもあります。
1-1 お清めの塩の起源
お清めの塩の起源には諸説ありますが、死を穢れとして扱う神道の考え方が基になっているとされています。穢れという言葉は「気が枯れる」が語源とされており、生きる力が衰えている状態をいいます。
医学が発達していなかった時代は、人の死は伝染すると信じられていました。そのため葬儀や通夜に参列した後は、塩を使って身に付いた穢れを清める慣習が生まれたとされています。
身を清める際に塩が使われるようになった理由にも諸説あります。かつて日本では土葬が一般的であり、ご遺体の腐敗を防ぐのに塩が使われていました。ここから塩には浄化作用があるという考え方が広まり、お清めに塩が使われるようになったとされています。
また日本の神話には、塩(海水)がお清めに使われている描写があり、それも理由の一つとされています。例えば、イザナギノミコトが黄泉の国から現世に戻った後、海の水で禊(みそぎ)を行い、穢れた体を清めたとの記述が挙げられます。
2 お清めの塩を使わないケースもある?
神道とは異なり、仏教には死を穢れとする考え方がないため、お清めの塩は不要とされています。それでも仏式の通夜や葬儀で塩が配られることがあるのは、日本の風習の中で神道の考え方が取り入れられているためです。
なお浄土真宗では、仏教本来の教えに基づき、お清めの塩は用いないことが一般的です。葬儀場で塩が配られなかった場合は、自宅にある普通の塩で代用できます。
塩でお清めをするかどうかは、参列者自身の気持ちや信条によって決めても差し支えありません 。
3 お清めの塩を使う手順
お清めの塩は、家の玄関に入る前に使います。基本的な手順は、以下の通りです
- 1.お清めの塩を指先でひとつまみ取る
- 2.胸、背中、足の順に塩を振りかける(自分で行うのが難しい場合は同伴者にお願いする)
- 3.体に振りかけた塩を手で軽く払い落とす
- 4.地面に落ちた塩を静かに踏んでから玄関に入る
お清めの塩は胸、背中、足、心臓から血が巡る順番で体に振りかけます。これには、邪気が血の巡りとともに体に流れ込まないように、という意味が込められています。また近年は簡略化され、足元のみに振りかけることもあります。
最後に地面に落ちた塩を踏むのは、穢れを足元から断ち切り、家の中に入るのを防ぐという意味が込められているためです。
4 余ったお清めの塩の処理方法
葬儀場でもらったお清めの塩は使い切ることが推奨されます。
余ってしまった場合でも、お清めの塩は食用ではないため、料理に使うのは避けてください。塩だけではなく、乾燥剤も含まれている場合があり、食用としての安全基準を満たしていないケースがあるためです。
お清めの塩が余った場合は、食べずに生ごみとして処分しましょう。
5 まとめ
お清めの塩は、通夜や葬儀の後に体の穢れを清めるために使われるもので、神道の死を穢れと見なす考え方に由来します。仏教では死を穢れと見なさないため、お清めの塩は不要とされていますが、慣習により配られることがあります。
お清めの塩は胸、背中、足の順に振りかけ、最後に地面に落ちた塩を踏むのが基本的な手順です。もらった塩は食用ではないため、余った場合は生ごみとして処分しましょう。なお宗教や地域によって手順や考え方が異なるため、迷った場合は葬儀社に相談すると安心です。
株式会社くらしの友では、家族葬をはじめとするさまざまな葬儀プランをご用意しています。無料の資料請求、お見積もりを承っているほか、葬儀の事前相談も受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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