
はじめに
大切な家族であるペットとの別れは、飼い主にとってとてもつらい瞬間です。ペット葬儀は、そんなペットを心を込めて見送るための大切な儀式です。
この記事では、ペット葬儀の基本から流れ、費用の相場、そして後悔しない業者選びのポイントまで詳しく解説します。安心して最後の時間を過ごすための参考にしてください。
この記事でわかること
・ペット葬儀の種類や流れ、基本的なサービス内容が理解できる
・ペット葬儀にかかる費用の目安と選び方のポイントがわかる
・信頼できるペット葬儀業者を選ぶための注意点がわかる
目次
ペット葬儀とは?
ペット葬儀とは、ペットが亡くなった際に、人間と同じように葬儀セレモニーを行い、火葬や埋葬などの供養を行うことです。近年、ペットは単なる動物ではなく、家族同様に大切に扱われる存在です。そのため、ペットの死後にも適切な形で弔いを行いたいという飼い主のニーズが高まっています。
ペット葬儀は、単に火葬をするだけでなく、飼い主様の気持ちに寄り添い、最後の時間を丁寧に過ごせるように配慮されたサービスです。
ペットを家族の一員として大切に思ってきた飼い主にとって、ペット葬儀は、飼い主の心の整理を助ける役割も持っており、心の区切りをつけるための大切なプロセスです。
悲しみの中でも、後悔のない選択をするためには、事前にペット葬儀の種類や流れ、費用について理解を深めておくことが大切です。
ペット葬儀の特長と主な種類
ペット葬儀の特長
近年のペット葬儀は、単なる火葬だけではなく、“心を込めたお見送り”を重視したサービスが多く見られます。たとえば以下のような特長があります。
- 家族全員で参加できる
子どもも含め、家族みんなでペットとの最後の時間を過ごすことで、心の整理がしやすくなります。 - お花を入れてお別れができる
棺に生花を添えて送り出すなど、感謝の気持ちを形にするセレモニーが可能です。 - 専用の棺(ペット用)がある
大型・小型犬や猫などの体格に合わせたかわいらしいデザインの棺が用意されています。 - 読経(お経)をあげてもらえる
希望すれば僧侶による読経を依頼でき、人と同じように手厚く供養できます。
ペット葬儀の種類
ペットを見送る方法には、いくつかの選択肢があります。
ここでは、主に「自宅で行う葬儀」と「葬儀専用式場で行う葬儀」の2つのスタイルを紹介し、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
自宅に祭壇を設置して葬儀を行う(自宅葬)
自宅にお別れの空間を整え、家族みんなで見送るスタイルです。
メリット
・慣れ親しんだ場所で落ち着いてお別れができる
・住み慣れた自宅から旅立たせてあげられる
・小さなお子さまや高齢の家族も参加しやすい
・時間やスケジュールを柔軟に調整しやすい
デメリット
・設備やスペースに限りがある
ペット葬儀専用式場で葬儀を行う
人間の葬儀と同じように、ペット専用のセレモニーホールを利用して葬儀を行う方法です。
メリット
・専門的な設備が整っており、丁寧なお見送りができる
デメリット
・自宅葬に比べて費用が高くなる場合がある
・ペットが使える葬儀施設は限られている
ペット葬儀の一般的な流れ
ペット葬儀は、一般的に以下のような流れで進みます。各ステップのポイントや注意点などもあわせて解説します。
1. 臨終・打ち合わせ
ペットの死後、まずは電話や公式サイトの問い合わせフォームから、ペット葬儀社へ連絡します。
プラン・日程・場所(自宅葬・斎場葬)・火葬日などを相談のうえ決定します。
葬儀社によっては、生前の相談も無料で受け付けていますので、心配な場合は事前に相談するのがよいでしょう。
ペットの種類や体重、希望の火葬方法を伝えることで、見積もりや対応内容を確認できます。
2. 自宅へ花飾りを設置(自宅葬の場合)
ご自宅でお別れを行う場合は、専用の飾りを用意します。希望する日時に合わせて、専門のスタッフが飾りつけます。
3. セレモニー(お別れ式)
お花に囲まれて、静かであたたかな空間の中、最後のお別れの時間を過ごします。 以下は、セレモニーの内容の一例です。
- 「末期の水」を行い、ブラッシングで毛並みを整える
- ペットの身体のマッサージを行い、硬直をやさしく和らげる
- お気に入りの服やリボンをつけてあげることも
- 線香をあげたり、僧侶に読経を依頼したりすることも可能
4. 納棺・お花でお別れ
ペット専用の棺に遺体を納め、花を添えて最後のお別れを行います。
愛用していた服・おもちゃ・好きだったおやつなども、副葬品として一緒に納められます。
※素材によっては制限あり
5. 火葬
ペットの火葬にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。希望や予算に合わせて選択可能です。なお、多くの自治体ではペット専用の火葬炉を設けていないため、丁寧な火葬や供養を希望される場合は、民間のペット葬儀社やペット専用の火葬場を利用するのが一般的です。
火葬の実施場所について
【専用火葬場】施設に出棺して行う火葬方法です。
メリット
・設備が整っており安心
デメリット
・火葬場までの移動が必要
【移動火葬車】火葬専用の車両が自宅や近隣に出向いて行う火葬方法です。
メリット
・自宅の近くで火葬ができ、移動の負担がない
デメリット
・近隣への煙やにおいの配慮が必要
・地域によっては規制があり、利用できない場合がある
火葬の種類について
ペットの火葬には、主に次の2種類があります。
【個別火葬】一体ごとに火葬を行う方法です。
メリット
・他のペットの遺骨と混ざることがない
・火葬に立ち会えるので、最後まで見届けることができる
・遺骨を自宅へ持ち帰ることができる
デメリット
・合同火葬に比べ、費用が高め
【合同火葬】他のペットと一緒に火葬を行う方法です。
メリット
・個別火葬に比べ、費用を抑えられる
・火葬を一任できる
デメリット
・遺骨は返骨されない
・火葬に立ち会うことはできない
6. 拾骨
火葬後、骨壺に遺骨を納める「拾骨」を行います。個別火葬の場合は飼い主様が直接拾骨することが一般的です。合同火葬の場合は遺骨返却がないため、このステップは省略されます。
7. 供養・納骨
遺骨は自宅での供養や、ペット専用の納骨堂、散骨サービスに利用できます。供養方法は各家庭の考え方に合わせて選ぶことが可能です。
8. アフターサポート
ペット葬儀後も、メモリアルグッズの販売や法要案内、カウンセリングサービスを行う業者もあります。心のケアまで考えたサービスが増えているため、不安があれば相談しましょう。
ペット葬儀にかかる費用の目安
ペット葬儀にかかる費用の、おおよその目安と内訳は以下の通りです。
ペット葬儀(セレモニー)にかかる費用
利用するサービス内容や地域によって異なりますが、50,000~150,000円程度が一般的です。各社が提示するプランに含まれる内容(祭壇・お別れの時間・お花など)を事前に確認しておくと安心です。
ペット火葬にかかる費用
ペットの火葬料は、動物の種類・大きさ・重さなどによって変わります。
合同火葬 | 個別火葬 | 特長・補足 | |
専用火葬場 | 15,000~50,000円程度 | 15,000~70,000円程度 | 専用設備完備で安心 |
移動火葬場 | 15,000~50,000円程度 | 25,000~50,000円程度 | 移動の負担がない |
追加オプション
お別れセレモニーの開催、祭壇設置、メモリアルグッズ作成などは別料金になる場合が多いです。
ペット葬儀社の選び方|後悔しないための6つのチェックポイント
葬儀社によって対応やサービス内容には大きな差があります。費用だけでなく、サービスの質や業者の信頼性も重視しましょう。
事前の相談ができる業者も増えています。「もしものとき」に焦らないためにも、気になる業者にあらかじめ問い合わせをしておくのもおすすめです。
安心してまかせられるよう、以下のポイントを参考に検討しましょう。
1. 希望の火葬方法が選べるか
ペット火葬には「個別火葬」「合同火葬」、また「火葬車」「専用火葬場」といった形式があります。
業者が提供する選択肢が、ご自身の希望やご事情に合っているかを確認しましょう。
- 個別火葬or合同火葬
- 火葬車で来てくれる or 火葬場へ行く
2. 費用が明確か
料金体系がわかりづらい業者もあります。後で高額な追加費用が発生しないよう、事前に必ず確認しましょう。
料金の「安さ」だけで選ばず、「何が含まれているか」に注目することが大切です。
- 基本料金に含まれる内容(火葬費・棺・送迎など)
- 追加費用の有無(出張費・骨壷代・読経など)
- キャンセルや変更時の対応
3. スタッフの対応や説明が丁寧か
電話やメールでの問い合わせ時に、誠実に対応してくれるかは大きな判断材料です。
従事するスタッフが信頼できる人柄か、不安を取り除いてくれるかがポイントです。
- 専門知識があるか
- 親身に相談に乗ってくれるか
- 急な依頼にも落ち着いて対応してくれるか
4. セレモニーの内容が明確か
ただ火葬するだけでなく、「お別れの時間」をどう過ごせるかも重要です。
ペットとの絆を大切にした見送り方ができるか、確認しておきましょう。
- セレモニーがあるか(お別れ・納棺など)
- お花や祭壇などの演出があるか
- 僧侶による読経やオプションの有無
5. 口コミや評判に納得できるか
実際に利用した人の声は、とても参考になります。
ただし過剰に良い評価ばかりの場合は注意し、複数の情報源で確認することが大切です。
- 評判サイトやSNSの口コミ
- 公式サイトに掲載されたお客様の声
- 地元での実績・信頼性
6. アフターケアがあるか
葬儀後も、安心して相談できる窓口があるかどうかは重要です。
葬儀だけでなく、その後の時間も支えてくれる業者は安心です。
- 遺骨の供養や納骨について相談できるか
- 法要やお焚き上げのサポートがあるか
- メモリアルグッズの提案など
まとめ|大切なペットを、心を込めて見送るために
ペット葬儀は、かけがえのない家族を丁寧に見送るための大切な儀式です。高齢のペットの看取りを考えた時、事前に葬儀の知識を持つことで、いざという時も心に余裕をもって対応できます。
費用やサービス内容をしっかり比較し、信頼できる業者を選びましょう。温かく、心のこもった見送りでペットへの感謝の気持ちを伝えてください。
くらしの友のペット葬では、無料の事前相談を随時承っております。
「セレモニーの流れを知っておきたい」「費用について詳しく知りたい」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

馬場 亜矢
動物葬祭ディレクター検定2級/葬祭ディレクター1級(厚生労働省認定)
自身も愛犬を見送った経験を持ち「ペットは家族」という想いから、動物葬祭の現場に長年携わる。2009年に株式会社くらしの友へ入社後、家族葬から大規模な社葬まで2,000件以上の人の葬儀を担当。現在はペット葬と人の葬儀の両方において、実務を通じてご遺族に寄り添っている。