
老犬の看取りとは?穏やかな最期を迎えるために
愛犬が高齢になり、少しずつ衰えていく姿を見るのは、飼い主にとってとてもつらいものです。高齢の犬は、ある日を境に急に体力が落ちることもありますが、看取りの期間には個体差があります。食欲がなくなる、水をあまり飲まない、呼吸が浅くなるなど、最期のサインに気づくことが大切です。
このコラムでは、老犬の「旅立ちのサイン」や、自宅でできるケアの方法、心の準備について解説し、後悔のないお別れの時間を過ごすためのヒントをお届けします。
この記事でわかること
・老犬が見せる「最期のサイン」とその見極め方
・自宅でできる看取りケアと愛犬が安心できる環境づくり
・飼い主ができる心の準備と、後悔のないお別れに向けたヒント
目次
老犬に見られる「旅立ちのサイン」
愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、それは旅立ちが近づいているサインかもしれません。代表的な変化としては、食欲や水分摂取量の減少、呼吸が浅くなる・不規則になる、体温が下がる、反応が鈍くなる、寝ている時間が極端に増える、排泄の頻度や状態が変化するなどが挙げられます。
これらの変化は個体差が大きいため、すぐに「看取りの時期だ」と断定せず、必ず獣医師に相談しながら対応しましょう。少しずつ訪れる変化に気づき、心の準備をしておくことが大切です。
自宅でできるケアの基本
老犬が安心して過ごせるよう、環境やケアに心を配りましょう。まず、静かで落ち着いた場所に寝床を整えてあげてください。床ずれを防ぐため、タオルやクッションを活用し、数時間おきに体位を変えてあげるとよいでしょう。
体の清潔を保つことも大切です。排泄物の処理や、口元の清拭、ぬるま湯で湿らせたタオルで体を拭くなど、無理のない範囲で行いましょう。また、部屋の温度や湿度を整え、寒暖差で体に負担がかからないようにします。
食事や水分は、無理に与えず、口元を湿らせる程度でも構いません。栄養補助食やシリンジ(スポイト)を使う場合もありますが、無理強いは禁物です。老犬が安心して過ごせる時間を何より大切にしましょう。
心の準備と「そばにいること」の意味
老犬は飼い主の気持ちにとても敏感です。不安や焦りは犬にも伝わってしまいます。穏やかな声で話しかけたり、優しく撫でたりして、「ここにいるよ」「安心してね」と伝えてあげましょう。
最期の瞬間に立ち会えないこともありますが、それまで一緒に過ごしてきた時間すべてが愛情の証です。「ありがとう」「よくがんばったね」と声をかけながら見送ることが、飼い主にとっても心の癒しになります。最期までそばにいること、その気持ちが何よりの贈り物になるでしょう。
旅立ちのあとにすること
愛犬が旅立った後は、自宅で静かに安置してあげましょう。体をきれいに拭き、好きだったおやつやお花をそばに添えて。保冷剤などで体を冷やすことで、火葬までの時間を穏やかに過ごせます。
その後の流れとしては、ペット葬儀業者に連絡し、火葬や供養の方法を選びます。「個別火葬」や「合同火葬」、「自宅訪問の火葬車」などの方法があり、希望に応じて選択可能です。
遺骨の供養方法もさまざまで、自宅での「手元供養」や納骨堂、合同供養などがあります。家族で思い出を語り合ったり、アルバムなどを作ったりする時間も、心の整理につながります。
最後に|後悔しないために
最期まで愛犬に寄り添うことは、飼い主自身の癒しにもつながります。何をしてあげれば良いかわからず不安になるかもしれませんが、「一緒にいる」「見守る」ことだけでも十分です。
できれば元気なうちから、最期のときをどう迎えるか考えておくことで、いざという時に冷静に行動できるでしょう。ペットの看護や葬儀について相談できる専門家を知っておくのも大切です。
そして、愛犬とのかけがえのない時間を心から慈しんでください。
くらしの友のペット葬のご紹介
ペットは大切な家族の一員。だからこそ、最期のときも丁寧に、心を込めて送りたい──そんな飼い主さまの想いに寄り添うのが、くらしの友の「ペット葬」です。
くらしの友のペット葬では、ご自宅でお別れのセレモニーを行った後、ご希望に応じて個別火葬や合同火葬の手配も可能です。ご自宅でのお別れをご希望の方には、静かで落ち着いた環境づくりからサポートいたします。また、ご遺骨の供養についても、納骨堂やメモリアルグッズなど幅広い選択肢をご用意しています。
専任のスタッフが丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご連絡ください。

馬場 亜矢
動物葬祭ディレクター検定2級/葬祭ディレクター1級(厚生労働省認定)
自身も愛犬を見送った経験を持ち「ペットは家族」という想いから、動物葬祭の現場に長年携わる。2009年に株式会社くらしの友へ入社後、家族葬から大規模な社葬まで2,000件以上の人の葬儀を担当。現在はペット葬と人の葬儀の両方において、実務を通じてご遺族に寄り添っている。