つたえたい、
心の手紙
いまは会えないあの人に
「つたえたい、心の手紙」
この活動を通して
「つたえたい、心の手紙」は、書くことで心の整理をする機会となる一方、読者の方からも、今ある大切な人たちと過ごす時間に改めて喜びを感じることができるという声が寄せられています。
この活動を通じて、手紙がもっている、“手紙を書いた本人だけではなく読んだ方への癒す力”“家族や友人との絆を再確認し、前向きに生きる気持ちにさせてくれる力”を皆様に少しでもお伝えできればと思います。
編集長が選ぶ、
今週の珠玉の1通
惜しくも受賞は逃したものの、作者の方の想いが強く感じられる作品を「珠玉の1通」としてご紹介いたします。
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お父さん、粋なことやってくれるじゃない。
天国にはポストがちゃんとあるんだね。
空見上げたら、お父さんがにやっと笑ってる気がしたよ。今日の空は、どこまでも青い。
お父さんからの最後のサプライズプレゼント、結婚式に届いた。
受け取るのに8年もかかっちゃって、ごめん。
なかなか結婚しなかったからね、私。
ヤキモキしてたよね、きっと。
手紙を託されてたおじちゃんも、「気が気でなかった。」って笑ってたよ。
お母さんは、「お父さんってば・・・。」って、しばらく泣きじゃくって、その後笑った。
そして私は、お父さんが天国に旅立ってから、初めて泣いた。その後笑ったよ。
思えば、20歳の誕生日に、お父さんが余命2年って知ってから、私達家族はいつも死と背中合わせの毎日だったよね。
ただ、一緒にご飯食べて、一緒に買い物して・・・そんな当たり前の毎日が、本当にうれしかった。
でも寂しかったよ。いつか終わりがくるってわかってたから。
お父さんの病状が進んでいく度に、一つずつ、一つずつ、いろんなことが夢になっていったね。
そして最初で最後の約束さえも、叶わなかった。
「バージンロード、一緒に腕を組んで歩こうって約束したじゃない。嘘つき。」
そうやって何度、お父さんを責めたことか・・・。
でもこの約束、8年越しで叶ったよ、お父さん。
あまりにも悲しすぎて泣くことができなかったこの8年。
悲しくさせたのもお父さん。でもこうしてまた笑わせてくれたのもお父さん。
ありがとう。私はもう大丈夫。
お父さんの手紙を胸に、これからはまた泣いて笑って生きていけるよ。
だから、今度は私がお父さんに手紙書くことにした。
この手紙、天国へのポストの入れるよ。
超速達で、届きますように。届いたらまた笑ってね、いつも空見てるから。「心の手紙」に
寄せられたご感想応募者の方の声
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静岡県・50代・⼥性
応募をきっかけに、改めて⽗や⺟への想いを⾔葉にすることができました。
忙しさにかまけて、⾒ないふりをしてきたような気がします。こんな⾵に感じていたんだ、と⾃分の事ながら、読み返すことができたことが、今、⾃分への⽀えです。
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東京都・10代・⼥性
初めてこの公募を⾒かけて、「祖⽗に伝えたい」その気持ちでいっぱいになり書きました。書いている途中はあれこれ祖⽗との思い出がよみがえって、何度も涙が⽌まらなくなり書くのを中断しましたが、最後まで書き上げられてよかったです。祖⽗に届くように⼼から願っています。
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⼤阪府・60代・⼥性
今まで⼼残りで後悔していたことを⽂章にして、⾃分の⼼の整理をすることができました。
本⼈にはもう伝えることができませんが、今まで内に溜めていた気持ちを吐き出すことで、⼼が少し軽くなった気がします。 -
神奈川県・60代・男性
この作⽂を書くことで、家族を考える良い機会になりました。私のように感じられる⽅は多いと思います。とても良い企画と思いますので、これからもずっと続けていっていただきたいと願います。
読者の方の声
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富⼭県・60代・男性
⾝に染みるお話ばかりで涙が溢れてきました。⾃分の⾝の回りにいる⼈やお世話になった⽅を⼤事にし、⼈の痛みや悲しみを知り、思いを同じにすることでその⼈の気持ちをより深く理解することができるのだと思いました。
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愛媛県・40代・⼥性
過去の作品を読ませていただきました。それぞれの⽅の⼈⽣や⽣き⽅、思いが伝わり、⼼が温かくなりました。⾃分の⽣き⽅や⼈⽣を振り返り、今に感謝する良い機会になりました。
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埼⽟県・70代・⼥性
毎年楽しみにしておりますそして何度も繰り返し読ませていただいています。
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岡⼭県・40代・男性
毎回、読むたびに普通の⽣活が当たり前ではなく、有り難い事なんだと思います。
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